自分の将来には何が見える? |
ライフプランニングの基礎知識
大人の仲間入りをする「20歳」ですが、学生のうちはまだ生活が変わることを実感することは少ないかもしれません。その一方で、最近は就職活動のスタートが早くなり、大学では3年生から始める人も増えています。現在の学生の皆さんの中には、社会人としての将来像を思い描き、希望する仕事に就くための計画を早めにたてている人もいることでしょう。そこで、自分の将来像を描くなら、仕事だけでなく自分の一生の中で実現したいイベントまで考えてみると、より具体的な将来像が描けるでしょう。自分の一生の中で、「どんな」イベントを「いつ」実現したいのか人生の設計図を描くことが「ライフプランニング」作りです。
広い意味でのライフプランは「健康、心(生きがい)、お金」の3要素を満足させるための計画作りといわれますが、健康の不安も少なく、やりたいことがたくさんある若い世代にとっては「お金の計画」が一番必要かもしれません。
ライフプランを「お金の計画」としたときに、どのように計画していけばよいのでしょうか。順を追ってみていきましょう。
- ライフデザインを考える
自分はどんな人生を送りたいのか、大まかなイメージを作ります。子どもの頃のように将来の夢を考えてみましょう。 - ライフイベントを考える
ライフデザインを考えたら、もう少し具体的な目標となる「ライフイベント」を考えましょう。「何歳でこんなイベントを実現したい」と計画し、「将来の夢プランシート」を作ってみましょう。 - それぞれのライフイベントにどのくらいお金がかかるか調べる
ライフイベントに必要な費用はどのくらいかかるか調べてみましょう。「目標があっても資金がない」という状態では、ライフイベント実現することができません。
人生の3大資金と老後資金
長い人生においてのお金の計画の中でも、「子どもの教育」「マイホーム取得」「老後資金」は大きな資金を必要とします。これらの計画に伴う資金を「人生の3大資金」といいます。「まだまだ自分には関係ないことばかり…」と思ってしまうかもしれませんが、20歳から、あるいは仕事を始めたときから3大資金作りは始まっています。「年金制度に加入して保険料を納めること」、あるいは「納付特例制度を利用すること」は、「老後資金」作りの大切な準備です。老後の収入の中心となる老齢年金を受け取る準備はすでに始まっているのです。
自営業の人なら、ここでもう1歩進んだ老後資金の準備を考えてみましょう。第1号被保険者である自営業者の老齢年金は、1階部分の老齢基礎年金のみです。会社員のように老齢基礎年金に上乗せする老齢厚生年金がありません。
そこで、自分で準備する2階部分の老齢年金として、国民年金基金がお薦めです。国民年金基金の掛金は節税効果が高い上、20歳~35歳までに加入すると毎月受け取る年金額が同額なので加入時の年齢が若いほど低い掛金になります。つまり、早めの加入でそのメリットが大きくなります(詳細は「自分で年金を増やす!国民年金基金」をご覧下さい)。
大学生や社会人になると運転免許を取って自分の車が欲しくなったり、長い休みや卒業にあわせて海外旅行に出掛ける機会が増えます。車の購入や海外旅行の費用は3大資金ほどではないですが、まとまったお金が必要になります。
楽しいイベントを計画し資金準備をする、それはライフプランニングそのものです。ライフプランニングにふれる機会は学生の人でも十分にあります。早くからライフプランニングの習慣を身につけておくと、計画的に物事を進めていくことが可能になります。20歳になったばかりでも、自分の身近なイベントからライフプランニングを始めるといいでしょう。
※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。
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