仕事もプライベートも充実する45歳。自分の老後のイメージは?

老後の生活を予想してみると…

平成18年9月に神奈川県が実施した45歳以上60歳未満の県民の意識調査によると、「60歳を過ぎても仕事を続けたい」と考えている人が全体の84.3%を占めていました。

仕事を続けたい理由の第1位は「経済的な理由、老後の生活資金のため」で、60%以上の人が老後の生活のために仕事を続けることを希望しています。その一方で、「60歳を過ぎてからやりたいことは何か」という問いには50%近い人が「国内外への旅行(47.2%)」をあげていて、「定年延長で働き続けたい(39.0%)」「別の会社に就職したい(27.2%)」を上回っています。

この調査の結果から、60歳以降のライフスタイルが「自由に旅行を楽しみたいけど、経済的な不安があるから仕事を続ける」となることを予想する人が多いことを表しているように感じます。

意識調査の対象年齢となった世代の最少年齢は45歳ですが、40歳代も半ばを過ぎると自分の老後の生活が少しずつ現実味を帯びてくる年代かもしれません。老後の生活に経済的な不安を覚えても、まだ準備する時間があります。今回は、老後の生活が現実味を帯びてくる45歳からの老後資金計画の立て方をご案内していきます。

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手持ちの資産をチェックしよう!(1ページ)
余裕資金を運用するポイントは?(2ページ)
余裕資金が少ない場合は?(3ページ)

手持ちの資産をチェックしよう!

金融広報中央委員会の「2006年家計の金融資産に関する世論調査」によると、40歳代で借入金のある世帯が占める割合が57.9%で、20歳代~70歳代以上の各世代と比べて高い割合になっています。借入金の目的で最も多いのは、「住宅取得・増改築の資金(66.7%)」で、住宅ローンの残高が平均で約1,300万円となっています。さらに、総務省の家計調査では、子どもの教育費に最も多く支出している年代が40歳代です。40歳代は人生の3大資金のうち「住宅資金」と「教育資金」を最も多く支出している世代といえるかもしれません。

支出の多い40歳代ですが、すでにマイホームを取得し、子どもの成長にしたがって教育資金が必要な時期も明確になっています。「いつ、どのくらい」のお金が必要なのか、具体的に把握している人も多いでしょう。

そこで、自分が現在保有している金融資産を使い道によって分類して、老後資金の準備にあてる資産があるかをチェックしてみます。どんな目的で保有している金融資産なのか、以下のような項目で3つのグループに分類してみましょう。

【Aグループ】
 ・毎月の生活費
 ・病気やけがに備えたお金など
【Bグループ】
 ・教育費(子どもの入学金や授業料等)
 ・自動車や家具などの購入資金
 ・定期的な旅行費用などレジャーや趣味に使うお金
【Cグループ】
 ・特に使い道を決めていない資金
 ・AグループにもBグループにも入らないお金

Aグループに分類された資産は「生活資金」です。生活資金は、いつでも現金化できる方法で運用しなければならないお金なので、老後資金に当てることはできません。

Bグループに分類された資産は「使用予定資金」です。使用予定資金は、使い道がはっきりわかっているお金なので、やはり老後資金に当てることはできません。

Cグループに分類された資産は「余裕資金」です。余裕資金に分類される資金は、当面の使い道が決まっていないので、老後資金に当てることが可能なお金です。自分の金融資産を分類して、余裕資金がある人は老後資金として運用してみましょう。
 


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