入院するとこんなにお金がかかる
シングルに必要な医療保険
医療保険には、5年、10年と一定期間ごとに更新していく更新型と、一生涯の保障が得られる終身型があります。どちらに加入したらいいのか、それぞれのメリット・デメリットを比較してみます。
保険料総額で比較
医療保険に加入する場合、入院限度日数など条件が同じであれば終身型より更新型の方が保険料が安いのが一般的です。
保険期間10年の更新型なら、39歳までの間に病気をした場合に給付金が支払われるわけですが、30代ならまだ大きな病気をする確率は低いので、保険料も安くなっています。
一方、終身型は80歳、90歳になっても保障されるので、高齢になってからのことも含めて入院する確率を考えると、どうしても保険料が高くなるというわけです。
でも、更新型は40歳、50歳と更新するたびに保険料が高くなっていきますが、終身型は加入時の保険料から変わることはありません。
では、生涯で払う保険料はどのようになるのでしょうか。終身型の場合、保険料を60歳までに払い終えるタイプと終身で払い続けるタイプがありますが、まず、60歳までのタイプで比較してみます。いずれも1回の入院について120日、トータルで730日まで保障するタイプの商品です。
更新型 | 終身型 | |||
年齢 | 保険料月額 | 累計 | 保険料月額 | 累計 |
30-39歳 | 3,040円 | 36.5万円 | 9,250円 | 111万円 |
40-49歳 | 3,810円 | 82万円 | 9,250円 | 222万円 |
50-59歳 | 5,680円 | 150万円 | 9,250円 | 333万円 |
60-69歳 | 10,280円 | 274万円 | 0円 | 333万円 |
70-79歳 | 19,250円 | 505万円 | 0円 | 333万円 |
このように30代の保険料は約3倍の開きがあります。そして、72歳までは終身型の方が保険料総額が高いですが、その後は更新型の方が追い越し、合計では170万円の差になります。終身型は定年退職後に保険料を払う必要がなく、保障が続いていくので、年金生活になってからも安心といえます。更新型の場合、70歳になると毎月の保険料が約2万円にもなりますから、かなりの負担になるのは明らかです。また、更新型は保障が80歳までになっている会社がほとんどですので、長生きした場合には保障がなくなります。
次に、終身型で保険料を終身で払い込む場合です。こちらは60歳までに払い終えるタイプより毎月の負担は少ないですが、何歳まで生きるかによって保険料総額が異なってきます。
毎月の保険料 | 累計 | |
30~90歳までの60年間 | 6,940円 | 500万円 |
30~80歳までの50年間 | 6,940円 | 416万円 |
30~70歳までの40年間 | 6,940円 | 333万円 |
この場合、70歳で60歳払込タイプに追いつき、その後は終身払いの方が保険料総額は高くなります。
保険料だけ考えると、終身型で60歳払込タイプが有利といえそうですが、保障内容や解約した場合など様々な視点で考えることが必要です。
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