選抜特化型クラスによる進学実績が目を引く埼玉

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埼玉の私立中学は選抜特化型クラスで進学実績を伸ばしている
埼玉の私立は進学指導重視の傾向が強く、専門コース設置により難関大進学に特化した教育を行っている学校が増えています。なかでも先端クラスを設置する開智、東大クラスを設置する栄東、特選クラスを設置する西武学園文理などが人気。

2010年は栄東、開智とも前年より志願者増となりました。開智の2010年の東大合格者は2名と、09年の6名には及ばなかったものの、早慶上智はじめ理科大、立教大、明治大など私立難関大は堅調。また開智の姉妹校として2011年度に開智未来中学校が開校、東大をはじめとする旧帝大、早慶ほか難関大進学をめざすコース(未来クラス)と、国公立大、難関私立大をめざすコース(開智クラス)を設置。入試は5回実施、うち最初の2回(1月10日、11日)は午後入試のため、開智や公立中高一貫校、都内私立中学などとの併願校として早くも関心を集めています。

栄東の2010年の東大合格者は6名と、やはり09年の11名からやや後退したものの、早稲田大、東京理科大、明治大は例年通り3ケタの合格者数。西武学園文理の2010年の東大合格者は6名、早慶、東京理科大、明治大、立教大、中央大などに多数合格。星野学園は2009年より理数選抜クラスを設置、東大・京大・国立大学医学部などへの受験に特化した指導を行っています。そして2011年度入試では定員が倍増の240名で注目されています。

少子化の進むなか、埼玉エリアではこうしたいわば選抜クラス特化型の有名大学進学指向が続くものとみられます。

女子校の浦和明の星女子と淑徳与野は安定した人気。浦和明の星女子は2010年に東大合格2名(09年は1名)ほか難関大への合格者数が躍進。

併設大学をもつ私立中学・高校では、大学への内部進学率が低下しています。独協埼玉の併設大学への進学率は30%程度(2010年)。逆に早慶、上智、東京理科大、立教大などへの進学が大きく伸びています。立教新座では併設大学への進学状況に大きな変化はないものの(2010年は85%)、高2より他大学への進学クラスを設けており、早慶、東京理科大などへの進学を伸ばしています。2010年の東大合格者は4名と躍進。

公立中高一貫校の伊奈学園は募集定員80名ですが、2010年度入試では抽選倍率5.0倍、2次の適性検査倍率2.2倍。さいたま市立浦和中の募集定員は男女各40名ですが、2010年入試結果では、1次検査の倍率は男子4.4倍、女子4.5倍、2次は男女とも2.4倍。いずれも受験生・保護者の高い関心をうかがわせますが、倍率はやや落ちつく傾向にあります。

抑えられた授業料も魅力のひとつ

最後に埼玉の特徴として、首都圏エリアでは千葉と並んで費用が抑えられていることがあげられます。初年度納入金は、東京・神奈川は90万~100万円台が主なゾーンであることに対し、埼玉は80万~90万円台。開智は67万円、秀明は71万円、栄東は75万円、本庄東高校附属は79万6,540円。東京エリアからの受験者が多い理由として、このあたりの事情も関係していそうです。

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