親同居シングルの収入と自由に使えるお金
のんびり暮せるのも親のおかげ。家事なども分担して親のサポートをしましょう |
そして、自由に使えるお金は男性5.6万円、女性5.3万円で、同居も非同居もまったく同じ金額になっており、親と同居であっても必ずしも経済的に豊かなわけではないということがわかりました。
<収入と自由に使えるお金>
資料:「若年層の意識実態調査」(2003年内閣府)
では、親と同居している理由(複数回答)を見てみましょう。「別居するには費用がかかるから」、「独立して生活していく自信がない」、「独立のためにお金を貯める必要がある」と回答した人の割合が合わせて77.2%で、経済的な理由からやむを得ず親と同居している人が最も多くなっており、「お金や時間に余裕ができ好きなことができるから」、「家事が負担に感じるから」と回答した「積極型」が37.9%います。
<親と同居の理由>
資料:「若年層の意識実態調査」(2003年内閣府)
区分は平成15年版国民生活白書を参照
区分は平成15年版国民生活白書を参照
しかし、「やむを得ず型」「積極型」というと聞こえはいいですが、いずれも「甘え型」と言ったほうがピッタリくる内容です。「自立する」という意思を持って、きちんと自分の家計管理をすれば親へ渡すお金を捻出できるのではないでしょうか。
親同居シングルは今すぐ家計改善を!
親が元気なうちは甘えていられても、いずれ親は年をとっていき、収入も減っていきます。たとえ裕福な家庭であっても、体力も弱っていくので身の回りの世話など子供のサポートが必要になってくるでしょう。自分のメリットだけでいつまでもパラサイトすることはやめて、親の人生も考えてあなた自身が経済的にも精神的にも自立することが重要です。
(1)自分の基礎的な生活コストを把握する
親同居シングルの人は、家賃や光熱費、食費、電話代が1ヶ月どのくらいかかっているかを計算してみましょう。家族全体の金額を出し、4人家族なら4分の1は本来自分が負担すべき金額だと認識し、その分を親に渡せるように自分のお金の使い方を見直しましょう。複数人で暮らせば生活コストは一人暮しの人より割安になるので、収入が少ないことを言い訳にせず、家計のやりくりを身につけましょう。
(2)働くプランを考える
親同居シングルは非同居シングルに比べて正社員の割合が低く、パート・アルバイト・無職の人が多くなっています。調査当時の2003年は雇用環境も厳しかったですが、現在は多少景気が上向きになっており、雇用も増加傾向にあります。そこそこの幸せにとどまらず、自分の能力を最大限に発揮しながら、経済的基盤を得るために積極的なキャリアプランを考えてみましょう。
<参考>
平成15年版「国民生活白書」
~デフレと生活?若年フリーターの現在(いま)~
・未婚者の親との経済関係
・未婚者が親と同居している理由
【関連リンク】
・実家VS一人暮らしのシングル事情
・シングルのお財布事情って?