シングルという立場は同じでも、実家暮らしと一人暮らしではかかる費用も異なります。国民生活白書(平成15年版)の統計から、それぞれの特徴をみてみましょう。

必ずしも優雅でない実家暮らし

親と同居なら家賃を払わなくていい分、自由に使えるお金が多いように思いますが、統計では実家、一人暮らしいずれも男性5.6万円、女性5.3万円と住まいに関わらず同額という結果でした。

その理由の1つとしては収入の差です。年間収入の平均は、実家暮らしは男性270万円、女性220万円、一人暮らしは男性330万円、女性280万円となっています。
・若年の暮らしぶり(平成15年版国民生活白書)

実家暮らしの人はパート・アルバイトや無職の人が多くなっています。ずっと実家暮らしの人に加え、収入が減ったから実家へ戻ったという人もいるようです。
・親と同居する未婚者で増加が顕著な若年失業者
・親同居未婚者で増加するパート・アルバイト

実家暮らしは収入が低いので、現在の生活水準を維持するためには親の家から出ることができないという事情があるようです。同居の理由に対する回答では、「別居するのはお金がかかる」と経済的な理由をあげた人が7割となっています。実家暮らしは必ずしも優雅な生活を送っているわけではないようです。
・未婚者が親と同居している理由(平成15年版国民生活白書)

実家暮らしは親頼み?!

実家暮らしのシングルは、家賃、食費、水道光熱費、電話代などの基本的な生活コストを親に依存しているケースが多いです。それに対し、親からお金をもらっている人は一人暮らし月平均4.3万円と、実家暮らしの2.8万円より多くなっています。特に男性は月5.4万円と女性よりもかなり多くなっています。こづかいをあげるのは母親で、娘よりも息子の方へ甘くなる、ということでしょうか?
親へお金をあげている人は実家男性の4.1万円が最も多く、一人暮らし男性は2.7万円と最も少ないという極端な結果がでています。
・未婚者の親との経済的関係(平成15年版国民生活白書)

自由なお金は一緒でも使い方は微妙な差

国民生活白書では支出の中身や貯蓄については載っておりませんが、ある雑誌で行ったアンケートでは、実家暮らしのシングル女性は貯蓄の目的として「結婚資金」「マンション購入」など将来を見据えたものが多いのに対し、一人暮らしの女性は「アパートの更新料」「病気になったときなどのため」と目先の問題をあげる人が多いという結果がでました。

実家暮らしのほうが、親に「貯金しなさい」といわれたり、親や兄弟の生活ぶりなどを見ているため知らず知らずのうちにお金にはシビアになる傾向にあります。一人暮らしの場合は生活そのものも自由なため将来への備えよりも目の前の楽しさに浪費しがちです。
実家暮らしの人は親と一緒に家計管理をして家賃や光熱費などの相場観を身につけたり、一人暮らしの人は目先のことだけでなく、将来を見据えたマネープランを考えて貯蓄をしていくように心がけましょう。

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