模擬試験は結果ではなく、弱点発見のために受けるべし
模擬試験は、本番入試が行われる私立小学校や大学で行う場合もあり、いつもと違う環境でいつもの実力を発揮できる力をつけるのには最適です。知らない子どもたちとの受験も本番の入試に近い環境といえます。
模擬試験は結果が悪いと自信がなくなる、ある程度成績が良くなってから……という方も多いと思います。模擬試験は結果(順位等)だけにこだわるのではなく、弱点を発見する機会として冷静に受け止めましょう。子どもはその日の体調や気分などにより、結果にバラつきのあるもの。思わしくない結果であっても挑戦したこと自体を褒め、精神的な強さを養ってあげてください。力試しをするのではなく「合格する力」をつけるために、模擬試験をたくさん受けておくことをおすすめします。
模擬試験の具体的なメリット・狙いをいくつか挙げると、
- 本番の入試は1時間半から、長い場合は半日程かかる場合もあるため、模試によって集中力や忍耐力を養う
- 模試によって制限時間を意識させる
- 本番の試験では、初めて会う人の言葉を理解しなければならない。子どもは普段通っている教室の先生や両親の言葉・指示は理解できても、慣れない人の言葉は理解できない場合がある。また、本番では1回の説明で聞き取らなくてはならない。そこで、模試によっていかなる先生の言葉も1回で理解し、いかなる状況でも実力を発揮する力を養っておく
- まわりに仲のいい友達がいると、つい真似をしたりのぞいたり……でも、本番の入試は自分一人。模試は自分で考え、行動する自立心を養っておく
- 本番の入試では待ち時間があり、この間、子どもの様子をチェックしている学校もある。模擬試験は試験官の指示に従って行動する訓練になる
次に、模擬試験の種類として行動観察用模試、ペーパー対策用模試、ペーパー・運動・行動観察・個別・絵画制作など総合的に行う模試、志望校別模試などがあります。年間を通して行われているので、これらの模試を組み合わせながら受けるといいでしょう。また、通っている幼児教室の模試だけでなく、規模の大きい外部の模試も受けておくこともおすすめします。
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