自分軸を持つことで、転機のときにも進みたい道を決めやすくなります |
1.自分軸を持って、自分で選ぶ力
2.働くスタイルを変えられる力
3.マネーコントロール力
今回は、「自分軸」と「働くスタイル」について考えてみましょう。
自分軸を持って、自分で選ぶ
自分軸は、自分にとって大切にしていきたいこと、人生で成し遂げたいことなど、考え方や行動のベースとなるもの。例えば、人との関係を大切にしていきたい、自由に生きたい、心の平安を保っていたい、常に成長していきたい……などです。自分軸は船のアンカー(碇)にも例えられます。船はアンカーを下ろしていないと、海に流されてどこに行ってしまうかわかりません。でも、アンカーを下ろしていれば、ゆらゆらと揺れながらも大きく流されることがなく、必ずアンカーの場所に戻ってくることができます。
自分軸を見つけるためには、今までの人生で嬉しかったとき、楽しかったとき、大変だったけどやりがいを感じたとき、そんな気持ちになったときの出来事を具体的に思い出してみましょう。
化粧品会社勤務に勤めるAさん(28歳)は、友達の相談にのってあげたことがとても印象に残っているそう。
「話を聞いて、アドバイスをしてあげたら、友達がとても明るく元気になってくれました。その笑顔がとても嬉しくて、私はこれからもっと人の悩みを一緒になって考えてあげたいと思うようになりました」(Aさん)
実はAさんは今の仕事に満足感を持っていませんでしたが、この自分軸を見出してからは「化粧品会社は、キレイになりたい!という女性の望みを叶えるお手伝いをする仕事」であり、「悩みを一緒に考えてあげる仕事」であると気づき、仕事への情熱が増してきたそう。
「きっとこの先も何か転機が訪れたときに、“悩みを一緒に考えてあげる”という視点で考えていけば、どんなことでもできる!という自信がつきました」(Aさん)
自分軸を見つけるのは難しいと思うかもしれませんが、実はとても身近なところにあるものなんですね。
次のページでは「働くスタイルを変えられる力を身につけるポイント」についてみてみましょう