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マネー運用必須知識・株式&債券(3ページ目)

債券や株式・・・この違いはどこ?知っているようで、そう聞かれると・・・?という人もマネー初心者には多いかも。そこで、債券と株式の違いに迫ります。

執筆者:上野 博美

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事業に投じたお金に返済期限はない!


私がB社に投資した100万円は、事業を行なうために出しているわけですから、当然、会社が事業をやめない限り戻ってきません。つまり、債券などのようにいつ返してもらうというような期限(満期)があるわけではありません。

お金を返してくれるのは、会社が事業をやめるときです。その時に、会社の資産を全部売却し、そのお金で借金を返済し残った金額が、自分の出資分に応じて戻ってくるわけです。

事業をやめるとき

倒産
倒産すれば株券は紙くず同然かも?
ところが、会社は永遠に続くことを目的として設立されるのが一般的ですので、事業をやめるという時は、もうどうにもならない時で、資産よりも借金(負債)の方が多い状況(債務超過)というのが一般的です。つまり、会社が持っている資産をすべて現金化して、そのお金すべてを会社の借金返済に当てても、まだ返済しきれない状況です。そうなれば、出資分に応じたお金を返して!と会社に言っても、会社には返すお金は残っていません。当然、出資したお金は戻ってこないことになります。これが、倒産による「株券が紙くずになる」という意味です。

投資家の負担金額は限定


ただ、会社が負っている借金(負債)まで、さらに上乗せして(出資した金額以上に)支払って!と会社から頼まれることはありません。最悪の場合でも、出資したお金がなくなる程度で済むとういうことになります。つまり、出資者の負う責任が限定されているのです。この優れた仕組みが、現代社会で「株式」が広く使われている理由の一つでもあります。

(損失が出資以上に膨らむのは、株式投資を信用取引で行なった場合です。株式投資を普通取引で行なっている場合には、最大の損失でも出資分までに限定されます。混同しないようにして下さい)

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