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「運用に勝つ」には相場の春夏秋冬を知れ(2ページ目)

株式相場には、儲けやすい時期があります。株式のバイオリズムを知った上で資産の配分を決め運用を行うことが「勝つための資産運用」には必須事項です。今回は運用の基本的な事についてのお話です…

執筆者:上野 博美

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金利は上げは急ピッチ、下げはゆっくり


金利の動きは、通常、短期の金利、長期の金利ともに、金利の上昇期間は短く、下降期間は長いという特徴があります。金利の天井期から次の天井期までの期間は、通常7~10年といわれています。

金利のピークでは長期固定金融商品へ


この特徴から考えると、金利の天井期に10年ぐらいの固定金利型商品(預入れた金利が満期まで変わらない商品)に預けることが有利な運用方法といえます。

しかし、90年代のように超低金利が長く続く場合には、10年の運用期間では満期がきた時点ではまだ超低金利が続いており、次の運用に支障をきたすといったことも起こり得ますので、運用期間、預入れ時期を分散しておく必要があります。


運用は資産を配分することから始める


いざというときに必要な資金(流動性資金)、使う予定が決まっている資金を全資産から差し引いた資金が長期間運用することのできる資金です。流動性資金や使用予定資金は、安全性の高い金融商品での運用となります。

  • 流動性資金はいつでも換金できる安全性の高い金融商品に預入れる
  • 使用予定資金は金利上昇期であれば金利上昇についていくことのできる金融商品で、金利がピークになれば、必要な時に下ろすことのできる期間の(満期まで金利が変動しない)固定金利型商品に預入れる


長期運用可能な資金は春夏秋冬に合わせて運用


長期運用可能な資金について、株式相場の「春」「夏」は株式や株式投信などの金融商品の割合を増やし、「秋」は金利が急上昇する時期ですので、短期の固定金利型商品の割合を高め、「冬」の金利ピーク時に長期の固定金利型商品の割合を増やすことが理想的な資産配分になります。特に「冬」の時期は、固定金利型の長期債券の絶好の組み入れ時です。

高金利時の債券組み入れはオイシイ!


固定金利の債券だと、世の中の金利が下がっても債券の金利は固定されているため、その債券の価値は高まり債券価格が高くなります。そのため、金利が低くなった時点で売却すると、大きな売買益を得る可能性がたいへん高くなります。「高金利下での」長期債券は、高金利を受け取りながらしかも額面保証で大きな売買益が期待できる魅力ある金融商品です。



春夏秋冬投資は簡単そうですが、しかし現実は…


この春夏秋冬にあわせた資産運用は超基本的な方法で、誰もが簡単に実行できそうなのですが、いざこれを行なうとすると難しいのが現実です。

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