株・株式投資/株式関連情報

「運用に勝つ」には相場の春夏秋冬を知れ

株式相場には、儲けやすい時期があります。株式のバイオリズムを知った上で資産の配分を決め運用を行うことが「勝つための資産運用」には必須事項です。今回は運用の基本的な事についてのお話です…

執筆者:上野 博美

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株式相場には儲けやすい時期と儲けにくい時期がある


株式相場には、儲けやすい時期と儲けにくい時期が周期的に現れます。これは、金融・経済が人のバイオリズムのようにいくつかの局面を循環的に繰り返しているからです。

個別企業の株価の値動きは、日本の株式市場という大きな波の動きに大きく影響されます。そのため、株式で儲けにくい時期に個別企業の株式に投資して利益を上げることは、難しくなります。同じ株式投資を行なうのであれば、儲かりやすい時期に行なう方が賢明ですよね。(巷でブームになっている短期売買と今回の運用方法は、考え方や手法が大きく異なりますのでご注意下さい)。



金利にも景気にもバイオリズムがある


まず、金利は、金利底打ち期→上昇期→天井期→下降期と循環しており、景気も同じように底打ち期→回復期→天井期→後退期と循環しています。そしてそれに伴い株式相場も変動しています。

株式相場には春夏秋冬がある


金利と株式
春夏が株式投資で儲かりやすい時期



金利底打ち期(景気底打ち期)や金利上昇初期(景気回復期)には、株式相場も「底打ち(金融相場)【春】」から「上昇局面(業績相場)【夏】」に入ります。株式投資に適した時期です。ただ、【春】の時期は世の中が不景気の真っ只中であるため、一般の人はこの儲かる時期を見逃しがちになります。【春】の時期は「不景気の株高」とも呼ばれます。

反対に、金利天井期(景気天井期)や金利下降期(景気後退期)は株式相場は「天井圏から調整局面(逆業績相場)【秋】」、その後「下落局面(逆金融相場)【冬】」に入ります。この時期は、株式投資については慎重になるべき時期です。
金利・景気と株価の関係
金利・景気の変化で株式の四季を見極める


  • →(低い金利水準下で)金利がり株価がる(金融相場
  • →業績がよくなり金利がり始め、株価も上がる(業績相場
  • →さらに金利くなり元本保証の預貯金に株式からお金が流れるため&もうすぐ景気が悪くなることを見込んで株価が下がる(「春」と逆のことが起こる逆金融相場
  • →景気が悪くなり(金利水準が高い中で)金利がり、株価がる。(「夏」と逆の逆業績相場

*金利が上昇すると株価は下がる傾向にありますが、企業業績がそれ以上によい場合には株価は上がります(業績相場:夏)。
*金利が下落すると株価は上がる傾向にありますが、企業業績がそれ以上に悪化する場合には株価は下がります(逆業績相場:冬)


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