愛知の中学受験制度
公立校が有名な愛知県。しかし、東海中学、滝中学、南山中学、海陽中等教育学校など、私立中学も有名
公立王国の愛知の中で、私立中御三家と呼ばれるのが東海、滝、南山の3校。特に東海中学は東大合格者数ランキングの常連校。一方、滝中学は医学部合格に定評があります。2008年には南山大学附属小学校が開校するなど、公立校だけでなく私立校も有名な愛知県。2006年には、トヨタ自動車、中部電力、JR東海が設立した全寮制の中高一貫校「海陽中等教育学校」が新設され、今、最も私立中学が熱い地域と言えるでしょう。
愛知の中学受験率は約6%
2009年度の文部科学省の全国学力テストによると、愛知県の公立小学校の6年生は70,765人。そのうち約4,000名が国・私立中学へ進学するので、国・私立中学への進学率は約6%となります。これは全国平均の約7%と比べるとやや少な目の数字で、都市部でありながら中学受験率が高くないのは、公立校が強い愛知ならではの特色と言えるでしょう。
愛知の中学受験は1月中旬から始まる
愛知の中学入試は、毎年1月中旬から2月上旬にかけて実施されます。特徴は共学校が多いことと、国・算・社・理の4科目の学力検査を課す中学校がほとんどということ。面接試験の有無は、だいたい半々程度となっています。
ユニークな入試を行うところでは、大成がTG(Talented & Gifted)入試と呼ばれる個性と才能を重視した選抜を実施しています。そのほか、愛知工業大学附属、名古屋経済大学市邨、名古屋経済大学高蔵、名古屋国際、名古屋女子大学中学、星城、愛知産業大学三河、人間環境大学岡崎学園が奨学生(特奨生)入試を行っています。
また、全寮制の海陽中等教育学校は、出願にあたって「海陽学園入学試験関連ウェブサイト」の登録番号が必要となります(web出願も可能)。東京、名古屋、大阪、福岡会場で実施される入試Iと、東京、名古屋会場で実施される入試IIがあり、全国からの受験が可能です。試験内容は4科目の学力検査、数理分野の記述試験、面接試験となっています。