普通預金より利率の低い学資保険
学資保険は本当に教育費の準備に適しているのか? |
<学資保険の計算例>
※病気の入院時の保障をする特約などは付帯しないものとして計算しています。
●保険をかけられる人(被保険者)⇒子ども(2007年10月1日生 ゼロ歳)
●保険をかける人(保険契約者)⇒父親(1977年12月26日生まれ 30歳)
●満期⇒18歳
●満期金⇒3,000,000円
※配当金は無視しています。
●保険料⇒2,993,760円(月払い・口座振替の場合)
●差額⇒6,240円
※支払期間18年間での払込保険料と受けとる満期金の差額)
●利率⇒0.022%
※複利計算で1年当たりに換算したもの)
現在の一般的な普通預金の金利は0.2%程度ですが、その約1/10です。
普通預金で同じ金額を毎月積立てた場合は3,039,680円(税引き後0.16%で計算)。
1年物の定期預金なら3,074,672円(税引き後0.28%で計算)になります。18年後に貯まる金額をみると預金の方に軍配が上がります。
もちろん支払い方法(年払いや一時払いなど)や保険会社が異なれば利回りは上がることもありますが、極端な相違はありません。
学資保険のその他のメリットとして、子どもに万が一の時に死亡保険金がもらえますが、そもそもそういうものを期待して掛けている保険ではありません。
また、契約者である父親に万が一のことがあったら、以降の保険料の支払いが免除されるという特典もありますが、父親は別にしっかりと生命保険を掛けていることがほとんどです。
このように整理していくと、学資保険に期待することは教育費の積立ということになりますが、どうも役不足のようですね。