家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

共働き予備軍必見! 103万円・130万円の壁(5ページ目)

これからパートに出る、共働き予備軍の方のために103万円、130万円の壁について解説します。妻の年収による世帯の手取りの変化をシミュレーションしてみました!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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将来の働き方をどうするか? 「300万円の壁」

キャリアアップ
103万円・130万円の壁なんて気にしない! キャリアアップして正社員を目指そう!
■パート収入で意識するなら103万円の壁よりも130万円の壁を!
妻のパート・給与収入と世帯の手取りのイメージをグラフに表してみました。よく言われている「103万円の壁」とは、夫が税金上の配偶者控除を受けられるかどうかの境目ということでしたが、103万円を超えても配偶者特別控除が年収141万円になるまで適用され、手取りが大幅に減るということはありません。

「税金を取られたらもったいない」という心理的な理由から「103万円の壁」と言われているのかもしれません。ただ、世の中の公共サービスは税金によって賄われているということを考えれば、「税金を取られたら損」というよりも、「税金を払って社会に貢献している」と考えた方が、少し前向きに物事を考えられるかもしれません。

「103万円の壁」よりも注意すべきは、社会保険の保険料を自己負担しなければならない「130万円」の壁です。社会保険料を負担した瞬間に、手取りが減ってしまう場合があります。ただし、おおよその目安として、155万円以上の収入になれば、収入が増えた分だけ、世帯の手取りも増えていくことになります。

<妻の年収と世帯の手取りのイメージ>
妻の年収と世帯の手取りのイメージ

■将来の働きをどうするか?
今までは、平均的な給料の夫であれば、マイホームを手に入れて、子どもを育てて、老後も安泰という夢のようなライフプランを描くことができました。ところが、多くの方からのご相談を通してガイド平野が感じることは、夫がよほどの高収入でなければ、今までのようなライフプランは描けないということです。

130万円を超えると社会保険料の負担が生じて損だと感じる方がいらっしゃるかもしれません。今だけの収入を見るとそう思うのは仕方のないことかもしれませんが、例えば、厚生年金保険に加入した場合、将来2人が貰える年金額も増える、ということも考慮する必要があります。現在の収入の支えだけではなく、老後の収入の支えにもなるのです。

■「300万円の壁」もある
収入を増やすことを考えると、パートから派遣、派遣から正社員へとランクアップしていくイメージがあります。派遣で働く中で収入を上げていくためには、パソコンやその他のスキルを身に付けていく必要があります。ただ、派遣で働いた場合、得られる年収には限界があります、

派遣社員でフルに働いた場合、「時給1300円×8時間×20日×12ヶ月=250万円」とすると、年収250万円が平均になります。キャリアアップなどして、派遣で更に上の年収を目指しても、300万円くらいが限界です。これ以上の収入を得るためには、やはり正社員になるという選択肢を選ぶ必要があります。「300万円の壁」とは、正社員として働く時に遭遇する壁のことです。

世の中お金が全てではありませんが、幸せな人生を過ごすための手段として、お金は大切です。使えるお金を増やす一つの方法として、働き方を考えることも重要です。パートナーと一緒に将来のこと、これからの働き方のことをゆっくり話し合ってみてはいかがでしょうか?



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