J-REIT(投資法人)のスポンサーの変更が相次いでいます。過去、スポンサーが変更された主な事例は以下の通りです。

●ビ・ライフ投資法人  モリモト→大和ハウス工業
●リプラス・レジデンシャル投資法人  リプラス→オークツリー(米国の投資ファンド)
●フロンティア不動産投資法人  日本たばこ産業→三井不動産
●ラサールジャパン投資法人(旧イーアセット投資法人)  アセットマネージャーズ他 →ラサールインベストマネージメント(米不動産投資顧問)

通常、REITのスポンサーとは、REITの設立母体となった企業をいいます。これらの企業は、REITが資産運用を委託している資産運用会社の筆頭株主になっているため、スポンサーの変更は資産運用会社の株を譲渡することにより行われるのが一般的です。REITの投資法人のM&Aについては議論されているようですが、今のところREIT同士が合併した実例はありません。実質的にはスポンサーを変更することによりM&Aをしているといえるでしょう。

ところで、なぜREITがスポンサーをかえる動きが出ているのでしょうか?スポンサーから降りる企業、新たに手を挙げる企業、それぞれの側から理由を探ります。

【記事のインデックス】
REITのスポンサーから降りるのはなぜ? ……1P目
新たにREITのスポンサーになる側の理由は何? ……2P目

REITのスポンサーから降りるのはなぜ?

スポンサー退場!!
   スポンサー退場!!
スポンサーから降りる側の理由としては、スポンサーの信用力の低下が、REITの信用力の低下につながっているといったことが挙げられます。REITはスポンサーとは独立した存在とはいえ、資金調達力はスポンサーの信用力にリンクしている実態があります。

また、スポンサーにREITを支えるための資金支援などをする余裕がなくなっている実態も見逃せません。スポンサーを降りた会社のいくつかは、その企業自体が破綻してしまったところもあります。

他にも以下のような理由が挙げられるでしょう。
  • 余裕のなくなったスポンサーが、株を売却してキャッシュを手に出来る
     
  • スポンサーが運用している不動産あるいは開発した不動産の売却先として、簡単にREITを活用できないとわかった(REITを上場させてみたものの、スポンサーとREIT法人の利益相反の観点から難しい)

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