返済期間が延びることによるメリットは?
フタンを次世代に!? |
1.同じ金額を借りるなら毎回の返済額が減る
2.毎回の返済額を同じにするなら借入額を増やすことができる
1.について、3,000万円のローンを35年で組んだ場合、仮に金利を3.0%とすると、毎回の返済額は115,455円。ところが、返済期間を50年にすると、毎回の返済額は96,593円になります。返済期間を15年延ばすことで、毎回返済額は2万円弱少なくなります。1回あたりの返済負担は減るため、家計にもやさしいといえるでしょう。
35年ローンの場合 毎回返済額は115,455円
50年ローンの場合 毎回返済額は96,593円
2.仮に毎月返済を落とさないとしたら、返済期間を15年延ばすことで、プラス600万円ほどの借入れが可能になります。
35年ローンの場合 借入額は3,000万円
50年ローンの場合 借入額は3,600万円
返済期間が延びることによるデメリットは?
返済期間が延びると、当然利息負担が膨らみます。上記1.の例をとると、35年ローンを組んだ場合の総返済額は、およそ4,850万円。ところが、50年ローンになると、総返済額はおよそ5,800万円に膨らみます。その差である950万円は、返済期間が15年延びたことによって増加した利息負担です。ローンを利用する立場とすれば慎重になりたいところです。同時に注目したいのが、借入元本の残高です。35年ローンを組んだ場合、10年後の残高はおよそ2,430万円。ところが、50年ローンの場合はおよそ2,700万円となります。もう少し先の30年後の残高を見ると、35年ローンの場合はおよそ640万円なのに対して、50年ローンは1,740万円。当たり前のことですが、返済期間を延ばすほど、ローン残高の減りは遅くなりますから要注意です。
フロー消費型の社会からストック型社会への転換を目指し、資産価値のある住宅を増やしていくことは、意義のあることかもしれません。しかし、個人のレベルで、50年という気の遠くなる先までローンを払い続ける決心など簡単につくものではないでしょう。10年先のことを見通すのも難しい現代。あくまでも慎重になりたいものです。
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