借金の返済・債務整理/こんな時どうする?お金を返す実例解説

借金返済講座 こんな借金はどう返済する?(2ページ目)

「お金を返す」たったそれだけのことでも失敗はあるものです。良かれと思いやった借金対策が裏目にでることも。あなたに合った返済方法をみつけて、賢くサクサク返済しましょう。実際に多い具体例から考察!

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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審査がダメだった人へ与えられる大きなメリット

借金返済講座 こんな借金はどう返済する?
審査が通らない、もう借りれない。こういうほうが意外と良いことも。
融資がされなかった場合どうなるのでしょう? 「残念!」ではありません。融資がおりた人は、150万円そのまま借金として背負うからです。

どういうことだと思います? ちょっと振り返って、今ある借金を見てみましょう。
合計150万円あって、すべて高金利。しかも、利用してきた期間は4~5年と割と長期間です。ピンと来ますか? そうです、こういった高金利の借金は、利息制限法による金利の引き直しで、法定金利を超えて多く払った利息を元金に充当し、「借金を減らす」ことが十分に検討できるケース。

語弊を招く言い方かもしれませんが、理解度アップのため簡単に言いますと、150万円というのは表面上の残高金額。金利の引き直しなどによって、本当の債務を調べると、ぐっと少ない金額が“借金”となるでしょう。このケースの場合、50万円前後の借金となる可能性が高いかと思います。これを分割で返済します。そして、今後返済するときの金利は0(ゼロ)%。
<詳しくはこちら 不安や疑問を解消!シリーズ Vol.1 借金解決Q&A「金利編」

具体的にはどういう差があるのか比較してみましょう。
【借換一本化】
今ある借金150万円を圧縮せずにそのまま他から新たに借り、金利15%で5年返済。
〔参考〕総返済額 2,141,040円(うち利息 641,040円)・毎月返済額 35,684円

【任意整理】
150万円の減額をして50万円(仮)の借金を、金利0%で3年返済
〔参考〕返済総額 500,000円(利息なし)・毎月返済額 約13900円

数字的には一目瞭然ですね。あとは考え方です。
個人信用情報機関に登録される(俗に言う「ブラック」)という多少のデメリットはありますが、それはその人の今後の気の持ちよう、価値観ともいえるものです。現金生活は決して悪くなく、借金依存体質の改善にもなり、結果的に良かったと思っている人も多いものです。ブラックを気にして、返せない借金を繰り返し(自転車操業・まわし)、パンクしてから行動のでは選択肢は限られてしまいます。くだらない障害は取り払って考えることが、賢い返済法への近道といえます。

またケースバイケースですが、今回の例とは違って、利用期間が短く金利も高ければ、借換えも視野にいれて良いかと思います。ただし、安易な考えでの借換え、おまとめローンには落とし穴があるかもしれません。慎重に。

断られた方がいいのかも…

金額での損得だけで判断すべきことではありませんが、金融機関に融資NOといわれた方が、今後のためには良いのかもしれませんね。ピンチが一転、チャンスです。
そのままの金額を新たに借りようとするのか、それとも今の借金の返済方法等を変更し無理なく返すのかはターニングポイントであり、ちょっと立ち止まって考えたいところでもあります。

それと、貸さない(貸せない)という結果を出した、金融機関の結果にも参考にしてみることも大切かもしれません。融資のプロでもある金融機関が「あなたには貸せません」といっているのです。金利を下げても、返済には不安があると判断したのです。こういった自分の家計を客観視した意見も参考になりますね。

今後の安定した返済のため「借りる」という思考は、一概に良い方法だとも言えません。今ある借金の内容を知り、広い視野で考えてみてはいかがでしょうか。新たに借りた借金は確定しますから、「私のこの新しい借金は何だったの? 今までの借金は減らすことができたのに!」とならぬよう、返し方にも賢く考えサクサク返済しましょう。




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