高橋さんから、借金で悩んでいる人、整理が終わった人へのメッセージ。 |
ガイド:
借金問題・トラブルの知識はどうすれば身につくと思いますか? また情報源はどのようなものを活用すればいいんでしょうかね?
高橋:
今、債務の整理法はかなり得やすい状況だと思います。本も多く出版されていますし、インターネットでも多く取り上げられています。ただ、やはり対処の方法は本格的に勉強しないと一般の方には難しいのではないかなと思います。それよりも借金で困ったら弁護士や司法書士に相談すればいいぐらいに思っていて、後は日常生活でのお金の使い方をより慎重にするほうが良いのではないでしょうか。
ガイド:
現状の一般的な借金整理について、問題点や気がかりなことはありますか?
高橋:
債務整理の情報に触れる機会が増えているわけですが、ある意味自分の都合のいい情報だけを集めてゆがんだ形で取り入れてしまっているような方が目に付くようになっています。精神的に追い込まれた状態になっている場合が多いので、しょうがないところもあるのですが。
ガイド:
「繰り返さない」ことが大切だと思うのですが、借金整理後はどのようなことに気をつけていくべきだと思いますか?
高橋:
支出を見直しなさいというのは、誰かに相談すれば確実に言われると思います。逸れはそれで当然なんですが、収入をさらに上げることができないかということもきちんと考えて欲しいと思います。
我慢や辛抱だけでは、日常生活でどうしてもストレスがたまってしまうんですよね。そういうストレスをどう処理するのかというのは非常に大事なことだと思います。
ガイド:
お金で失敗し、借金整理をすでにした人に伝えたいことなどあれば、お願いします。
高橋:
資本主義経済の中で成功を続けることは、実は大変難しいということなのだと思います。特に現在のような不況下では、世界的に展開している有名な大企業でさえ苦しんでいる例が多々あります。
そのような時代に、資金力が弱く、金銭管理のプロでもない個人が、破綻することなくやっていくことはむしろ大変なことなのではないでしょうか。
大事なのはたとえ失敗があったとしても「失敗を次につなげること」だと思います。きっとそれまでの人生で、その他の事ではみんなそうして生きてきたのでしょうから。
ガイド:
これをよんでいる借金整理予備軍(今悩んでいる人)の方へ伝えたいことを最後にお願いします。
高橋:
処理するならば早く取り掛かったほうが傷は浅くて済みます。先送りすればするほどとるべき選択肢が減っていってしまいます。借り換えをして連帯保証人をつけてしまったり、自宅に担保を設定してしまってから処理するのではかなりダメージも大きくなります。まずは専門家に相談をするというのがもっとも安全な選択肢だと思います。
ガイド:
相談者のことを一生懸命考えているのですね。同時に、この業務にかける思いは強いですね。お忙しい中、どうもありがとうございました!
●今回ご協力いただいた司法書士
「高橋雅幸司法書士事務所」代表 認定司法書士 高橋 雅幸 氏
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