上限金利が一体化したら…
撤廃されて金利が統一されたらどう変わる? |
借り手側にとっては、このように良い変化につながる要素だといえますが、貸している業者(債権者)にとっては大問題です。現状の消費者金融や商工ローンなど、出資法ギリギリの金利で貸し付けていた金融業者は、当然、貸出金利を見直さなければいけません。たった、これだけのことでも激震です。利益は一気に減ることが予想され、さほど大手ではない業者にとっては死活問題にもなるでしょう。
もしかすると、業界からの失業者が増え雇用問題が浮上…、審査が厳しくなり借りられない人をターゲットにしたヤミ金も増えだす? などという今はみえない、別の問題が生じてくる可能性もあるでしょう。また長い目でみると、現在十分に機能している解決法である「任意整理」「特定調停」(過去のグレーゾーン金利を元金に充て、解決を図る要素が強い解決策)に効果が表れにくく、検討される幅も狭まってくるかもしれません。
約2,000万人が利用しているという消費者金融。計り知れない、予測できない影響がでることは必至です。借り手も今まで以上に、賢くお金を借りたり、返す術などを学んでいかなければならないでしょう。
一部参考:平成18年2月22日 朝日新聞
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