消費者信用団体生命保険ってなんだろう?

お金を借りるのも命がけ?消費者金融の団信
この判子一つで借入れ契約にも、生命保険加入契約にもなる?
最近、新聞などで「消費者金融、借り手への団信保険の廃止」などという見出しの記事が出ていました。お金を借りるときに保険に加入?これってなんだろう、そう思われた方も多いでしょう。実際に借りる時も、借入れの申込書と保険加入契約申込書が一体となっていることがほとんどで、知らないうちに保険に加入していた、というのが実情です。

保険は「消費者信用団体生命保険」といい、よく言えば住宅ローンを借りるときに加入する団体信用生命保険(団信)と同じような役割をするもの。要は消費者金融が、貸し手に万が一のことがあったとき、返済されなくなることを防ぐために設けたものです。

この保険は、消費者金融からお金を借りるときに全員加入させられ、掛け金は貸金業者が負担(この点は、住宅ローンの団信とは違いますね)。死亡したり、高度障害になると最高300万円が業者に支払われます。遺族や家族ではなく業者に。


命と引き換えに、お金を借りている?

保険に入っている、これは貸金業者にとっては、万が一のときの損失を少なくする自社保護の目的で開始されたものでしょう。業者は、遺族に借金返済の負担が及ばないようにする借り手へのサービスとしているようですが、金融庁の調査では「消費者金融大手5社が05年度に受け取った死亡保険金は3万9880件で、うち1割にあたる3649件の死亡理由が自殺だった」とされています。

これはどういうことかというと、命と引き換えに借金を返済した、という人が一割にのぼるということです。契約後1~2年以上すると死亡診断書などの提出を省略できるため、死因が不明という人もいるようで、金融庁は保険金が払われた件数のうち、自殺者は10~20%にものぼると見ているようです。逆に言うと、1割もの人が1~2年で返済困難に追い込まれているともいえます。

このような命を引き換えにするような保険の存在を、どうして今まで見過ごしてきたのか。最近も数件問題になりましたが、業者の厳しい取立て。これは保険があるからより助長されているのではないかと思われてなりません。こういうことが原因となり多重債務者が自殺に追い込まれているのかもしれません。