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こうなるんだ!グレーゾーン金利の廃止後(2ページ目)

日本には利息の上限を制限する法律は2つあり、どっちを守れば?という状況ですが、いよいよ一体化。今後どうなるのか、気になる改正ポイントと借り手への影響を解説します。青くなる前に知っておきましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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クレーゾーン金利の撤廃、それ以外の改正は?

こうなるんだ!グレーゾーン金利の廃止後
借入れ総額も年収に応じて制限される…。
大きく変わるのは、灰色金利の撤廃だけではない。この改正法には、借り手1人当たりの借入総額を年収の3分の1までに制限するという“総量規制の導入”というものも盛り込まれている。過剰融資を防ぎ、多重債務者を必要以上にうまないことが狙い。

家計相談を受けていると、消費者金融やクレジットカード会社などからの借り入れを合わせると、5~600万円の負債があるという人もいますが、年収が1500~1800万円もあるという人は、まずいないのが現実です。今後この総量規制の導入がなされると、年収450万円の人は借金150万円まで、年収300万円の人は借金100万円までという状況になるということです。

他の改正ポイントは
・ 取立て規制の強化
・ 貸金業の登録要件の純資産額水準を500万円から、施行後1年半以内に2000万円、2年半以内に5000万円に引き上げ
・ 高利、無登録営業の罰則を懲役5年以下から10年以下に引き上げ
などが挙げられています。

金利が引き下げられると、得はするが…

上限金利が引き下げられることは、利用者にとっては良い側面といえます。例えば、50万円を現状29.2%で借りていても、完全施行後は18%になるのですから、年間56,000円の差が出ることになります(50万円×29.2%=146,000円、50万円×18%=90,000円)。

でもそれは、金銭的な損得勘定でのこと。他に、先に説明した総量規制の導入などの面も踏まえると、利用者は楽観的に喜んでばかりはいられない、というのが真意なのです。

そう、そして私たち一人ひとりが、お金、借金、金利、金銭感覚、大切さ、怖さ…などという“お金に関する知識”をもっと広く学ぶ必要があることを意識することが非常に重要だと思います。
ヘンな言い方ですが、心構えさえしっかりされていれば、お金の問題なんか乗り越えられる、ともいえるのです。グレーゾーン金利が廃止になる、年収の3分の1を超えて借りられない、業者への規制も厳しくなる…。でも、こういった借りることを考えるより、まず今の収入で上手く生活することを考えることも大切なのでは、というのも私の本音でもあります。無駄に借金なんてしない、お金がないならないなりに生活する。そして笑って楽しく生活をする。こういう風に感じることも、時には良いようにも思うのですが、皆さんはどうでしょう?



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