借金の返済・債務整理/これがキホン!お金を返す大事な話

借金残高が本当の借金額ではない!?(2ページ目)

もう、“まわし”を続けるあてがない。“もう返済できない”となったとき、あなたはどうする?知人、肉親から借りるのも、そのまま返すのも利口とはいえません。利口な借金返済の基本とは?

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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そのまんま完済していたら大損!?

大間違い! ピンチのときの返し方
そのまま返すのは、損をする。賢く返していこう。
例えば、クレジットカード4社と消費者金融2社からキャッシングの利用を4年位していて、総額260万円の借金があったとします。そして、もう返済に限界が来たとします。

ここで周囲に泣きつき迷惑をかけて、そのままの金額を返すのは冒頭でも述べたように、賢明ではない返し方といえます。賢い人は本当の借金額、つまり自分が返さなくてはならない借金はいくらなのかを調べていきます。

本当の借金額を調べたり、どれくらいに借金が減るのかを推測するには、経験豊富な弁護士もしくは司法書士などの力を借りるのが一般的で、かつ良い方法です。なかなか自分ひとりでは見えてはこないのです。

4年間利用で260万円の借金があるこの例、実は実例です。結果は金利の引き直し計算により、115万円の借金であることが判明しています。半分以下です。総額115万円を3年の分割、金利ゼロなどの条件で返済していくのが、任意整理や特定調停という債務整理方法です。

そのままそっくり返していたら、145万円の損。何とか高利のまま返済していくとすれば、それどころの金額ではなく、おそろしいほどの大きな差が生じてしまうのです。

デメリットは…

しかし、良いことばかりとも言えません。障害もあります。そもそも、「グレーゾーンにある金利を低くして、計算し直してください」と貸金業者に直接申し出たところで、ルールを知らない人では相手にしてもらえません。

そのため、弁護士もしくは司法書士に依頼するか、自分でするには裁判所を介して話し合いをする特定調停の利用となります。


そうなると「債務整理」ということで、信用情報機関に登録され5~7年間はローンなどが組めなくなるということにもなります。

そのようなデメリットもありますが、こう見ていくことにより借金は減らせられる、そして「もう限界だ!」という状態から自力で「返済できる!」という状況に転換させられる可能性が残っているのです。

デメリットといいましたが、「もう借りない」と決意した人にとっては、そもそもデメリットなんかではありません。捉え方の問題なのです。
いま抱えている借入額のすべてが借金ではない、ということを知っておいてください。


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