ギャンブルの魅力に取り付かれたら… |
生命保険募集員、佐藤さん(男性31歳)独身
ギャンブルで膨らんだ借り入れ
佐藤さんは大学生時代からパチスロにのめりこんでいました。授業の合間に友達に連れられていったパチンコ店で「ビギナーズラック」で勝ち、5万円があっさりと手元に入ってきたのです。
それからはパチスロに行くのが日課のようになり、殆ど負けていました。
それでもたまに勝つこともあり、今までの負けた分を取り返したいという思いで、パチスロにつぎ込むお金をカードで借りはじめました。負けても今度こそ、という思いで消費者金融からも借りるようになり、2年間の間で220万の借り入れになってしまいました。
就職をきっかけに、借金の多さに怖くなってきた佐藤さんは、思い切って正直に親に借金のことを打ち明けました。ご両親は就職が不利になっては困るという親心で、220万を用立ててくれました。佐藤さんの借金は就職前にはきれいに無くなったのです。
再びギャンブルに
就職後は忙しく、しばらくはパチスロに足が向きませんでした。でも、たまたま仕事の空き時間をつぶすためにフラッとパチンコ店に入ったことで、またギャンブルにハマッてしまいました。今度は社会人で給料もあるため、自分の使える範囲のお金を考えて遊んでいました。しかし、大きく負けたことがきっかけとなり、そのお金を取り戻そうと、カードでお金を借りてまでパチンコにつぎ込んでしまいました。そうなると、また借りては返すの繰り返し。
最終的に家計相談に来られた時には、借金が7社から320万にまでなっていました。家計を見ると、毎月の手取り収入は20万円弱、一方の支出は家賃や食費などを含めると16万円程度、それにプラスして借金の返済額が毎月11万円。毎月7万円くらいの赤字で破綻状態です。
一度親に頼んで借金を返してもらった佐藤さん。もう親には頼めないと言います。それは当然のことです。