まだ調査は終了しておらず、まだまだ不払い件数や額は増えそうです。他人事ではないですね。また、自動車保険の保険金不払い、火災保険の保険料の取り過ぎなど、保険をめぐっての「まさか……」が後をたちません。
これらの保険に関するトラブル。これからは、知らなかったではすまされません。「どんな時に」「何に」注意をしたらいいかをご紹介します。
生命保険不払い 特約に注意!
生命保険の保険料不払いの多くは「特約」。契約書などをしっかり確認して、イザという時に申請もれがないようにしたい |
この特約はあくまでもオプションで、特約だけでは入ることができないもの。とはいっても、特約をたくさんつけて、主契約の保険料より特約の保険料のほうが多くなるということもあります。本当に必要な特約を選んで入りたいものですね。そして、この不払いもこの特約が一番多いのです。保険に加入したあとも、入った特約の内容をちゃんと覚えておきたいですね。
3大疾病特約:がん、脳卒中、心筋梗塞での入院は要注意!
不払い金額が一番多かったのが「3大疾病特約」。がん、脳卒中、心筋梗塞と診断された時に支払われるものです。この特約は「診断されたら」というのがポイント。とはいっても、これらの病気になると入院して治療することが多いものです。 そして、これらの病気に対して保険金の請求をするわけですが、「○日間入院した」という入院給付金の請求のみをしている人がいるというわけなのです。もし入院した病気が、がん、脳卒中、心筋梗塞の場合だと「3大疾病特約」も保険金も給付の対象となります。なので、入院給付金とともに3大疾病特約の給付金も受け取れるわけですが、請求がないために不払いになっていたということ。ひとつの病気での入院で、保険会社に保険金を請求したら、該当する保険金は全て給付されると思っていたら大間違いですよ!
このような「3大疾病特約」が不払いとなっている件数は約4千件、不払いの保険金は約130億円だとか(2007年4月13日調査時点)。該当する人は、保険会社に問い合せてみましょう。
通院特約:退院後、通院した時も忘れずに
退院後も通院して経過を見るのが一般的。この通院も給付金がでる「通院特約」は請求し忘れが多いので注意したい |
退院後も通院して治療するのが一般的です。また、手術のために入院したということも多いはず。入院給付金だけを請求したために、もらえるはずの「通院特約」「手術特約」などが不払いになっていたというのは納得がいきませんね。
今後は保険金を請求した時に、保険会社から特約についての案内があるかもしれませんが、自分たちでもしっかりと請求していきたいものです。普段から、自分が入っている保険の内容を把握しておくことが大切です。
また、これらの特約の不払いについて心当たりがあるという方は、保険会社に問合せをしてみてください。また、不払いの可能性がある人にも保険会社から通知が届いているようです。通知があった場合は、他人事と思わずにしっかりと内容をチェックしてくださいね。
解約返戻金:ほったらかしの契約はチェック!
また、「解約返戻金」や「遅延利息」などの不払いもあります。解約辺戻金は文字通り、保険の解約をした時に戻ってくるお金。自ら解約手続きをすれば、受け取り損ねるということはありませんが、保険料の支払いをやめ、ほったらかしにしている長期の保険は注意です。保険によっては、解約手続きをするだけで、返戻金が返ってくるかもしれませんよ!また、保険金の支払いが遅延した時に支払われる「遅延利息」。通常は、保険金の請求が会社に到着して5日以内に保険金が支払われます。それより遅れた場合は、遅延利息が支払われることになっています。
生命保険の不払いは、「入院」した時の不払いがほとんどです。「入院」したことで保険金を受け取ったことがある人は、その他の「特約」についてもチェックしましょう。
保険金の不払いといえば、生命保険だけではありませんよ! 自動車保険の不払い、火災保険の保険料の払いすぎなどもあります。
次のページでは、自動車保険の不払い、火災保険の保険料払いすぎについてご紹介しましょう。