大卒初任給、男女で地域差が
平成23年 大学卒男女の都道府県別初任給の平均
大学卒の男女・都道府県別の初任給の平均額を金額順に並べ、それぞれトップ5とワースト5を抜き出したもの
(出典:厚生労働省「平成23年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」)
男女別にランクインしている都道府県を見てみましょう。男性5位の宮城県ですが、女性では17位。山梨県は女性では3位ですが、男性では9位。埼玉県は女性4位、男性10位。いずれの県も上位ではありますが、順位は微妙に違います。その理由は東京都との格差。2位以下は90%前後であまり差がない状態です。東京都だけが抜きんでて高額なのがよくわかります。
男女ともに、東京都との格差は75%から90%前後とばらつきも同様でした。男性の秋田県は66%と大きく落ち込んでいますが、前年まではこのように目立った数字はでていませんでした。来年以降も注意が必要です。
学歴・地域によっては東京より高いところも
学歴や地域を限定すれば、東京都より初任給が高いケースがいくつかあります。高校卒の東京都の初任給は163,400円ですが、これより高額の初任給となっているのが宮城県(167,800円)、千葉県(164,500円)、山梨県(165,000円)、大阪府(164,500円)です。また、高専・短大卒の男子の初任給では東京都が194,400円ですが、宮城県では210,100円と、なんと8%も東京都より高くなっています。
大学卒では1割以上差がついていたところが、高校卒や高専・短大卒では逆転しているのです。東京都の一人勝ちは大学卒だけのようですね。
このように、学歴や性別で細分化すると東京より初任給が高額なところもあります。
就職活動で必ずといっていい程気になるのが初任給、地域特性なども見極めて判断をしましょう。