損害保険/損害保険関連情報

家財の火災保険金額はどう決める?

住宅ローンを組む時に入ったのは、建物の火災保険。後からマイホームに運び込んだ家財は、別に契約をしなければ補償されません。今回は、家財に付ける火災保険について取り上げます。

清水 香

執筆者:清水 香

火災保険の選び方ガイド

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住宅ローンを組んだ時に入ったのは、「建物」の火災保険

家財は別に契約が必要
家財は別に契約が必要
個人のマイホーム関連で契約する火災保険には、建物(ハコ)に対するものと、家財(収容しているモノ)に対するものがあります。住宅ローンを組む時に契約するのは建物の火災保険で、こちらについては多くの方が手続き済みでしょう。

ところが一方の家財、こちらは契約していない方もいるようです。とはいえ、火事や自然災害で被害を受けるのは、建物ばかりではありません。もちろん、収容している家財も、被害を受けることがあります。

また、家財は家族が増えるとともに徐々に増えますし、買い替えも徐々にするものなので、一挙に買いそろえることはあまりありません。ところが、大きな被害で家財に損害が出ますと、それなりにまとまったお金が必要にもなるはずです。隣家から出火し、わが家の家財が延焼被害を受けた場合でも、失火責任法が適用されれば、相手からの賠償は受けられないのですから、やはり家財への備えもしておきたいところですね。
 

「家財」の保険金額、どう決める?

そもそも家財とは、歯ブラシ一本から日用品、服、家具、電化製品、自転車、ピアノに至るまで、わが家に収容し、同生計の家族が使っているモノすべてを指します。よってわが家にあるすべての家財を計算して保険金額を設定するのが筋ですが、そうはいってもそれを自分で行うのはなかなか難しいでしょう。

そこで保険会社は、世帯主の年齢と家族構成に基づく家財金額の目安を提供しています。この金額は、総務省の「家計調査」を根拠に設定されているもの。とはいえ、暮らし方や生活のスタイルにより、家財の金額は個別性の高いものなので、家財金額の目安はあくまでも参考値と考えてかまいません。そのうえでわが家の状態をざっくりと把握して、家財の保険金額を決めましょう。最近では、実際にある家財の金額を上限として、保険金額を自由に決めることができる保険会社もあります。

ただし、保険会社の取扱い商品により、美術品やジュエリーなど一定のものは家財に含まれず、契約時に申告しておかないと保険金支払いの対象外となるケースもあります。こうしたものを持っているなら、対象にならないものは何か、具体的に知っておきましょう。

【簡易評価表(家財の再調達価額の目安)】※2017年10月時点
ご家族構成 2名 (大人のみ) 3名 (大人2名・子供1名) 4名 (大人2名・子供2名) 5名 (大人2名・子供3名)
25歳前後 560万円 640万円 720万円 830万円
30歳前後 760万円 860万円 920万円 1020万円
35歳前後 1070万円 1170万円 1230万円 1350万円
40歳前後 1300万円 1400万円 1490万円 1590万円
45歳前後 1490万円 1590万円 1650万円 1760万円
50歳前後(含む以上) 1580万円 1670万円 1730万円 1850万円

※上表にない家族構成の場合は、大人(18歳以上)1名につき140万円、小人(18歳未満)1名につき90万円を目安に実態に合わせて加算・減算してください。また、上記簡易評価表は目安ですので、実際の家財評価額と異なる場合があります。

出典:セゾン自動車火災保険/家財の保険金額の目安は?(家財簡易評価表)より
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