一生のお金、1億8000万円!!
●モデルケース・30歳のサラリーマンの妻
・0歳と2歳の子ども2人
・持ち家
・84歳まで生きるとする
さあ、このケースで必要なお金を見てみましょう。
この数字は、ある人にとっては多いかもしれませんが、ある人にとっては少ないかもしれません。 |
1億8016万円!という合計金額に、ため息が出そうです。気を取り直して、一つずつ見ていきましょう。
●妻の生活費
家計簿をつけている人なら、毎月の生活費がすぐ分かりますね。つけていない人は、毎月銀行から下ろすお金を参考に。夫に万一の事があった場合のシミュレーションでは、今の生活費の7割程度を目安にします。
この家庭では、元々の生活費は月30万円。夫の死後、妻は20万円で生活するとします。年間の生活費は、20万円×12ヶ月で240万円。84歳までの54年間では、1億2960万円になります。
●子の生活費
0歳の子が、22歳になるまでに必要な教育費以外のお金、食費やこづかい、衣料、医療費などです。節約とやりくりをすると考え、子ども2人で月4万円というのは、少なく見積もってあります。子ども1人で1000万円というデータもあります。
●家のお金
賃貸物件に住んでいて、夫の死後も賃貸物件に住み続ける場合は、この金額がもっと大きくなります。夫が住宅ローンを返済しているなら、万一の場合は団体信用生命保険によって残高が支払われますので、ローンはなくなります。しかし、長く住めばお家のメンテナンスやリフォームは欠かせません。一戸建てなら、建て替えが必要になる事もあるでしょう。実家に戻る事を考えている人も同じです。また、固定資産税なども必要です。(今回は生活費に入っているとします)
●教育費
幼稚園から大学まで全て国公立なら約1000万円、全て私立なら約2000万円必要です。大学のみ私学で、学校以外に塾やおけいこ事に必要なお金も考え、1人1500万円としています。
●緊急のお金
災害に遭ったり病気になった時など、予期せぬ事態に遭った時のお金です。
●車買い替え
車に乗らない人は必要ありません。車が移動手段となっている場合は、買い替え費用も考えておきましょう。ガソリン代はもちろん税金や保険料、車検、修理代、駐車場代も必要です。(今回は生活費に入っているとします)
●お葬式
お葬式と身辺整理で500万円。物価上昇は考慮していません。夫が亡くなっているという事を考え、墓地はあるものとします。
いかがでしたか?これをベースに自分のケースを考えてみましょう。40歳なら、残りの期間は44年になり生活費は1億560万円。2400万円も少なくなります。生活費でまかなえない帰省の交通費や趣味のお金がある場合は、別途加算が必要です。
お金は出ていくだけではありません。夫の死後、入ってくるお金を見てみましょう。