投資信託の運用の成果として投資家に支払われるのが「分配金」です。しかし、分配金だけを見ても、どう評価したらいいのかわからないという人も多いことでしょう。運用成果の把握には、預金金利と比較するのも一つの方法です。

今回は、分配金の基礎から預貯金金利との比較方法等、投資信託の分配金について解説します。

分配金は決算の際に支払われる

イラスト

分配金がお得か、しっかり計算しましょう!

投資信託とは、証券会社などが投資家からお金を集め、その集めたお金を運用会社が運用する金融商品のことで、ファンドともいいます。投資信託に元本保証はありません。

集めたお金を運用するのは、運用のプロであるファンドマネージャーです。ファンドマネージャーが運用方針を決め、株式や債券に投資します。利益が出たら「分配金」として投資家に還元していくわけですが、プロだからといって必ず儲かるわけではありません。

投資信託では他人に運用を委ねるわけですが、運用の成果が気になります。そこで、投資信託の運用結果をとりまとめるために、定期的に「決算」を行います。決算では、運用状況や今後の運用方針などを記載した運用報告書が発行されます。

新しい投資信託を作り、運用を開始する日のことを「設定日」と言います。決算は通常、設定日から1年ごとに行われます。利益が出たら分配金として還元されますので、決算の際に分配金が支払われます。

投資信託の分配金はいくら?

分配金を支払う分配型の投資信託には、2通りの受取方法があります。一つめは、現金で還元する方法で毎月分配型投資信託があります。二つめは、分配金を自動的に同じ投資信託の買い付けに回す(再投資)方法です。

分配金が出る投資信託の場合、決算期を事前に確認しましょう。決算期の前に購入すれば分配金を受け取ることができますが、決算期の前に解約してしまうと分配金を受け取れなくなってしまうからです。

なお、投資信託の信託財産から分配金が支払われますので、分配金が支払われた場合は、その分だけ信託財産は減少して基準価額は下落します。

例えば、分配金が「1万口あたりの分配金単価は300円」とある場合、自分が決算前に保有していた残高を1万口あたりに計算し直して分配金をかければ求められます。

例えば、決算前の残高が1万8000口の場合は次のように計算できます。

1万8000口÷1万口×300円=540円

ちなみに、分配金は利益ですから、税金が源泉徴収され、差し引いた金額を受け取ります。

分配金と預金金利を比較する

「1万口あたり300円」の分配金というと、「安いのか高いのかさっぱりわからない」というのが正直なところでしょう。このような場合には、具体的な金融商品と比較するのも一つの方法です。

例えば、預貯金と分配金を比較する場合には、預貯金の金利のように「1万口に対して何%か」で考えればよいでしょう。1万口に対する300円は3%。現在の1年物の定期預金に預けた場合の金利が0.2%程度ですから、預貯金よりは高利回りだと考えられます。

ただし、投資信託は元本が保障されているわけではありません。運用成績が悪ければ、分配金が出ないどころか、値下がりする可能性もあります。投資信託を選ぶ際には、値上がり益も分配金も期待できる、そんな投資信託を選ぶことが大切だといえるでしょう。

【関連記事】
インデックスファンドにチャレンジ!その魅力と儲け方
ブルベアファンドにチャレンジしてみよう!
投資信託の買い時・売り時の見極め方はコレ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。