入院に備えるのは将来のため
自分が入院したとき困るという考え方が問題であるわけではありません。ただ、医療保険は高齢になればなるほどかなりの確率で保険金を受け取ることが出来ます。身の回りにいる60代70代の人を見ても解るように、入院の経験のない人はかなり少なくなります。したがってこの年になると医療保険は大活躍です。
しかしながら、ニーズが高まってきた高齢期に医療保険に加入するには二つの大きな壁に阻まれます。
それは、高額な保険料と健康状態です。
この2つの壁を避けることは普通の人には出来ません。
この二つを避け、高齢時に医療保険を利用するためには若いうちから考えている必要があります。
「今」のために医療保険を考えるのも一つですが、「未来」のために考えることも大いに役に立つことを覚えて置いてください。
健康なうちだから今から備えたい!は正しいか?
そして、3つめ。将来に備えて今から加入したいというニーズもあります。このニーズを持っている人はかなり勉強家か、身内に生命保険金を受け取った人が居る、もしくは健康状態が問題となり生命保険に加入できなかった人が知り合いに居るといった、生命保険に縁のある人が多いようです。
先に述べた、愛という意味では、将来のことを踏まえた立派な考え方です。特に問題はありません。
あえて言わせていただければ生命保険に合理性を求めるのであれば、今を基準に考えることも必要だということです。
先述の医療保険では未来を考えろといっておいて、ややこしいと感じるかもしれませんが、結婚して、子どもが出来た時を考えるといっても、恐らくそれは10年、いや長くても15年先の近い将来の話です。医療保険で考える30年以上先の話ではありません。
高額の保障はやはりそれが実現したときに考える方が合理的です。健康状態については年を重ねるごとに病気のリスクは高まりますが30代にとっての10年、20年でリスクが高まるかといえば考えるほど変らないのが現実です。すなわち、医療保険における高い壁の一つ、高額な保険料という壁は越えられないほど高まってはいません。
病気になる確率が高まるからという考え方よりも、病気にならないように健康を維持する、今若いうちから病気になることを避けることも立派な保険でありリスクマネジメントといえるのではないでしょうか。
したがって、3つめについても、今一度考える必要がありそうです。