生命保険の見直し/生命保険の見直しのメリット

終身保険はタイプ選びで保険料を抑えられる

保険を見直すとき、保険料を抑えつつ一生涯の死亡保障を準備したいなら、終身保険のタイプ選びに気を配りましょう。そのタイプとは、従来型と低解約返戻金型です。両者の違いは保険料払込期間中の解約返戻金の扱いです。どう違うのか、そして、保険料がどれくらい変わるのか押さえておきましょう。

執筆者:小川 千尋

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終身保険は死亡保障を得つつ、資金準備もできる

終身保険はタイプ選びで払い込む保険料の総額がかなり変わる。

終身保険はタイプ選びで払い込む保険料の総額がかなり変わる。

終身保険は、加入したときから死亡するまで、一生涯の死亡保障が準備できる保険です。定期保険のように満期がないので、保障が切れる心配はなく、いつ死亡しても必ず保険金が受け取れます。

60歳や65歳などで保険料の支払いが終わるのが一般的で、それ以降は、そのまま死亡保障として続ける他、年金コース、介護保障コースへ移行できる商品がほとんどです(ただし、保険金額などの条件によっては移行できないこともある)。つまり、終身保険は、一生涯の死亡保障を準備しつつ、老後の生活費や介護費用を用意することもできる保険ということです。

終身保険には2つのタイプがある

終身保険には、特徴がやや異なる2つのタイプがあります。その特徴の違いによって、保険料にも差が生じています。ポイントは、解約返戻金です。解約返戻金とは、保険を途中で解約したときに受け取れるお金です。

●従来型
解約返戻金は、基本的に経過年数に応じて右肩上がりに増えていきます。

●低解約返戻金型
保険料を払っている間の解約返戻金を従来型の7割程度に抑え、保険料が払い終わった後は従来型と同じ水準に戻ります。

保険料を抑えたいなら……

2つのタイプの終身保険の保険料は、ほぼ同じ条件(年齢・性別、保険金額、保険料払込期間)で比べると、従来型より低解約返戻金型のほうが安くなります。

低解約返戻金型が従来型より安いのは、保険料払込期間中の解約返戻金を抑えているからです。つまり、安い理由がはっきりしているということ。

では、具体的にどれくらい違うか、ある商品の例で見てみましょう。

●死亡保険金:1000万円(35歳・男性、保険料払込期間=60歳まで、口座振替)

★月払い保険料   
従来型         34,000円      
低解約返戻金型     26,760円

★払う保険料の合計
従来型          34,000円×12カ月×25年=10,200,000円 
低解約返戻金型      26,760円×12カ月×25年=8,028,000円

低解約返戻金型は、従来型と比べて、保険料の節約ができることがわかりますね。同じモノを買うなら代金は安い方がいいに決まっています。ですから、保険料を抑えたいなら、低解約返戻金型を利用しましょう。

ただし、低解約返戻金型は解約返戻金が抑えられている期間の中途解約は不利なことを承知した上で利用することをお忘れなく。

なお、貯蓄型の保険に分類されている終身保険は、保険の貯蓄性に期待できない昨今、加入に適した時期とは言えません。それでも、一生涯の死亡保障が欲しい場合に利用するといいでしょう。







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