生命保険はどこから加入しても同じ?!
どこから加入しても同じ?!
結論からいいますと、どこから加入するかではなく、誰から加入するかがポイントなのです。一社に属する営業マンであっても、複数社を扱う保険代理店の社員であっても、あなたにとって有利な保険を導き出してくれる人、あなたをただのかもとしか思っていない人が存在するからです。保険はご存じのとおり住宅に次ぐ高額商品です。高額商品は、スーパーで買える安価なものと違い、売るためにはしっかりした考え方や、ある程度のテクニック(この場合人をだますテクニックではなく、お客さんにプロとしての知識を分かりやすく伝え導いていく力のことをさします。お客様を自分の思い通りに操るテクニックのことではありません)が必要となります。
しかし高額商品であるが故、巧みな心理テクニックや誘導により、顧客に契約させる人も少なくありません。
生保の営業職員からの加入
生命保険の営業は基本的にフルコミッションといって歩合制を取っている会社がほとんどです。フルコミッションのセールスとは保険を販売してなんぼの世界という意味です。
自分の所属している保険会社の商品を販売しなければ収入が途絶え生活ができなくなってしまいます、せっぱつまっているとお客様のことなど考えられず販売したりする人もいるはずです。ノルマがあるかどうかより、売らなければ食べていけないところに失望し、辞めていく人も非常に多いようです。また、保険会社の体質として、この月はこれを重点的に販売しようといった、まるっきり顧客のニーズなど無視した、販売戦術をとる会社がいまだに存在します。
常に、お客様のことだけを考えて販売する人にあわない限り、あなたは確実にカモにされてしまいます。
多数の保険会社を扱う保険ショップ、代理店はどうか?
ここ数年、生命保険会社はある一定の要件を備えれば、複数の保険会社と代理店契約を結ぶことができ、複数の商品を取り扱うことができます。このことは、お客さんから加入の相談を受けたとき、そのお客さんが希望する商品で最も安くすぐれた商品を案内できるというメリットがあります。
一見、お客様と販売者である代理店にとってWIN WINの理想的な関係に見えます。
しかし、その裏で、保険会社は代理店に、代理店を維持していくための基準を設けています。すなわち、自社の商品を一定以上販売しなければ代理店契約を解除するというものです。
保険ショップ、保険代理店といえども、保険会社の代理店契約を維持するために決して良い商品とは言えないものを販売する場合もあります。
そして、販売手数料の高い保険を販売することも可能です。結局は代理店のために保険に加入してあげることになってしまします。いいカモです。
大切なのは人を見分けること
あなたにとって無駄のない保険を提供してくれるかどうかを見極めるポイントは、あなたの状況や、希望に耳を傾けてくれるかどうかです。販売側に都合のいい商品を押しつけてくる人はたいてい、自分が売りたいがために、一生懸命自社の保険のPRを行います。あなたにヒアリングをするとすれば、家族構成と生年月日くらいではないでしょうか。あなたが、そして家族がいまどのような状況なのか、教育は?住まいは?といった保障を考えていくために必要なことをヒアリングしてくれて、その結果に基づいてあなたにとって無駄のない保障プランを提示してくれるはずです。
このようなお客様のニーズを満たすことに注力している人は、お客さんの希望の数だけさまざまなケースを経験し、それだけ知識と経験も豊富と言えるでしょう。
複数保険商品を扱えるからと言って必ずしもあなたにとってベストな商品を販売してくるわけでもなく、一社の商品しか扱えないからと言って、融通が利かないかと言えばそうではありません。結局は誰から入るかが問題なのです。
【関連記事】
・ 生命保険の販売窓口は多様化!どんな窓口がある?
・ 格付けをチェック!生命保険会社の見極め方