出産・育児費用/出産後の収入減に備える

任意継続するしない?退職後の出産手当金(3ページ目)

一定条件を満たせば、会社を辞めても出産手当金をもらうことができます。退職後の出産手当金にクローズアップ。

豊田 眞弓

豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金 ガイド

マネー誌・女性誌の外部ライターを経て、マネーコラム執筆や監修、講演・研修などで活躍するようになる。ライフワークとして、子供や生徒・学生の金融経済教育に携わり、子どもマネー総合研究会理事や、亜細亜大学ほかで非常勤講師も務める。趣味は講談、猫に添い寝。

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任意継続の損得勘定

前述のように、任意継続をする際には、会社員時代の2倍の保険料を負担し続けないといけません。しかも任意継続は原則2年間の加入が前提です。

夫の扶養に入れるなら、2年間の保険料負担はないわけですから、その保険料負担とのかねあいで考えないと、出産手当金はもらえてもトータルではトクではなかった? ということにもなりかねません。

<任意継続をしてトクになるのは?>
出産手当金 - 任意継続で支払う保険料合計 > 0


整理してみると、上のような式が成り立つときに、任意継続して出産手当金をもらう意味があるといえます。出産手当金額から出産手当金をもらうための任意継続中に支払う保険料合計を引いた差額がマイナスであっては、そもそも任意継続をする意味がありません。冷静に考えることが大事です。

ちなみに、任意継続期間中に2回出産をした場合でも、前述の条件を満たせば、2
回分の手当金をもらうことも可能です。

とはいえ、任意継続制度そのものが会社を辞めたママが手当金をもらうためのものではないという点は頭においておきたいものです。

注:職場の担当部署などでよくご相談の上、実施してくださいますよう、お願いいたします。

注:2007年4月より、退職後6ヶ月以内にご出産した方や、任意継続した方は給付対象から外れます。
出産手当金の対象者が変わります
出産手当金について厚生労働省に聞きました

<関連リンク>
出産手当金の対象者が変わります
働くママを助ける「出産手当金」
出産・育児を助ける制度
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