大学生のいる家庭の平均年収
大学生のいるご家庭の年間平均収入額は、平成18年度調査より下がり、平均822万円になりました。国立が792万円、私立が834万円となっています。――――――――――――――――――――――――
<大学生のいる家庭の平均年収>
国立大学 792万円 →
私立大学 834万円 ↓
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大学生のアルバイト従事状況
大学生でアルバイトをしている割合は、平成18年度調査より増加しています。このうち「家庭からの給付のみでは修学不自由・困難」と回答した学生が37.6%。前回調査よりも増えています。
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<大学生のアルバイト従事状況>
アルバイト従事 77.6% ↑
アルバイト非従事 22.4% ↓
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奨学金の受給状況
日本学生支援機構や大学等の奨学金を受給している学生の割合は43.3%で、過去最高となっています。平成18年度調査に比べても、2.4%増加しています。――――――――――――――――――――――――
<奨学金の受給割合>
平成8年 21.2%
平成10年 23.9%
平成12年 28.7%
平成14年 31.2%
平成16年 41.1%
平成18年 40.9%
平成20年 43.3%
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>>ガイド豊田のつぶやき>>
平成20年度の「学生生活調査」によると、大学生の授業料や納付金が上がっている一方で、学生の生活費が減少している現状がわかります。学費は上がる一方、平成12年度から、生活費は連続で下がり続けています。
これを見て「大学生の生活費がかからなくなっている」と読むのは早計でしょう。収入が伸び悩む中、むしろ、授業料や納付金が上がっていることもあり、生活費を切り詰めざるを得ない状況にあるといえます。
平成18年度は、学費が低い国立大学の学生の方が、私立大学の学生よりも「生活費」が高く、ゆとりがみられたのですが、平成20年度では、国立大学の生活費も下がりました。
親からの仕送りがダウンする中、奨学金とアルバイトでやりくりをしながら学業に励む。まさしく、清貧学生がさらに増えているようです。