長期固定タイプへの借り換えが増加中

全期間固定よりも10年固定のほうが金利は低いのが通常だが…
最近、住宅ローンの借り換えを検討している人が増えているようです。「借り換えは今まさに最後のチャンス到来?」という記事の中でも触れましたが、今後の金利上昇に備えて、短期固定タイプから長期固定タイプへの借り換えを検討している人が増えています。

このまま一本調子に金利が上がり続けるのは考えにくいところですが、今年中にもゼロ金利状態から脱却するのは確実とみられていますので、金利が上昇基調にあるのは間違いなさそうです。早めに長期固定タイプのローンに借り換えておこうとするのは、とてもいい考えだと思われます。たとえ毎月返済額が増えたとしても、金利上昇の悪影響を受けないローンに替えておくことのほうが、結果的に総返済額を少なく抑える効果が期待できるでしょう。

長期固定タイプの中でもどれを利用するか

つい最近、実際にあった相談事例では、もう一歩進んだ相談内容がありました(以下、実際の相談とは数字等を変更してあります)。

【相談内容】
今回、借り換えをするにあたって、短期固定タイプから長期固定タイプのローンへと変更する予定ですが、固定する期間は10年固定と全期間固定のどちらがトクでしょうか。10年固定の適用金利は2.4%、全期間固定の適用金利は3.0%で、ローン残高は約2000万円。


借り換えの諸費用などは、10年固定も全期間固定も同じだったものとして、単純にこれから新たに組むローンの比較だけを行うことにします。

たとえば10年固定を選ぶと、今後10年間は金利2.4%で返済し、11年目以降の金利は10年後の段階で決められます。
一方、全期間固定を選ぶと、返済終了まで金利3.0%で返済し続けることになります。
はたしてどちらがトクか。

もちろん、正確な損得は、10年後の段階で11年目以降の金利が確定しないとわかりません。しかし、将来の金利を想定して計算することで、損益分岐点は求めることができます。


では、10年固定・全期間固定のどちらがどのような条件のもとで有利になるのか、次ページで検証します。