近年は夏の酷暑が心配!都内でも40度越え
近年は地球温暖化等の影響からか、徐々に猛暑が当たり前になってきているような気がしてなりません。気象庁の調べでは、日本の年平均地上気温は100年あたり1.19℃の割合で上昇していて、特に1990年以降は高温になる年が多いそうです。ちなみに世界の年平均地上気温は100年あたり0.73℃の割合で上昇しているので、日本の上昇は相当なものと言えます。2年前の2018年7月には埼玉県の熊谷で国内最高気温の41.1℃を記録し、都内でも初めて40℃超えを記録する等、厳しい暑さとなりました。暑さが厳しくなると熱中症になる人も増えます。消防庁のホームページで、2017年から2019年の夏の熱中症による救急搬送者数を確認してみました。
資料:消防庁「令和元年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
2018年の7月では54,220人も救急搬送されていて、特に7月16日からの一週間は23,191人も搬送されています(消防庁「平成30年7月の熱中症による搬送状況」より)。この間の7月18日は岐阜県の多治見で40.7℃を記録しており、7月23日は埼玉県の熊谷で41.1℃、東京都の青梅で40.8℃、岐阜県の多治見では再び40.7℃を記録しています。8月に入っても3日に愛知県の名古屋で40.3℃を記録しており、まさに酷暑と言える夏でした。
どうして熱中症になるの?日常生活でも起こる
熱中症は高温下での労働やスポーツで多く発生していますが、日常生活でも起こりえます。例えば散歩中や自転車運転中、バス停でのバス待ちの時に発症したり、室内でも家事中に発症したりしています。熱中症は体内の水分や塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れて体温の調節機能が壊れる(体温は著しく上昇する)となります。日差しが強く気温が高い日は熱中症になりやすい
- 気温が高い
- 湿度が高い
- 風が弱い
- 日差しが強い 等
- 脱水症状のある人
- 高齢者や乳幼児
- 肥満の人
- 服を着すぎている人
- 運動不足や暑さに慣れていない人
- 二日酔いや寝不足で体調不良の人 等
熱中症の症状
- 1度(軽度) めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗
- 2度(中度) 頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐(オウト)・倦怠感(ケンタイカン)・虚脱感
- 3度(重度) 意識障害・手足の運動障害・痙攣(ケイレン)・高体温
資料:厚生労働省「熱中症による死亡者数(人口動態統計)」を基にガイドが作成
熱中症にならない為に、一番大事なのは予防
熱中症にならない為にも、普段の生活から注意をしておく必要があります。熱中症を防ぐ主なポイント
- 暑さを避ける(帽子をかぶって日陰を歩く等)
- 服装を気にかける(黒色は避けた方が無難)
- 水分補給(ビールはダメ!)
- 急な高温日に注意(体が暑さに慣れていないので危険)
- お酒と食事の内容に注意(前夜の大酒や朝食抜きはとても危険)
詳しくは環境省の熱中症予防情報サイトで確認できます。
熱中症に保険は使えるの?生命保険商品の死亡保障や医療保険は対象に
まずは熱中症にならないよう気をつけることが大事ですが、もし病院へ行くほどの熱中症になってしまった時でも、慌てなくて済むよう事前の準備も大事です。保険では保険金や給付金を払う原因によって対象になるかどうかわかれます。大きいくくりとして、損害保険商品は事故や災害(病気以外)が原因の場合を対象としています。そして生命保険商品は事故や災害および病気を原因とした場合を対象としています。ですから、生命保険商品の死亡保障(終身保険や収入保障保険など)や入院・手術給付保障(医療保険など)等は、基本的に病気の一種である熱中症は保障の対象になります。
損害保険商品の多くは、熱中症では給付金等を受け取れないのが一般的
損害保険商品の多くは病気を原因とした場合は対象外となる為、熱中症では給付金等を受け取れないのが一般的です。例えば傷害保険には入院給付金の補償がありますが、事故やケガを原因とした場合に限るので、熱中症は対象外となります。ただ、損害保険商品でも子ども用の傷害保険や旅行保険等、中には熱中症を補償の対象にしている商品もあります。猛暑の夏は無理をせずに涼しい場所で過ごすのが望ましいです。暑いところで仕事をするにしても、体調を整え、リラックスした状態で楽しく仕事をすれば熱中症には縁がなくて済むかも知れません。病は気からと言いますしね。
※熱中症への対応は保険会社や商品によって異なります。保険商品の詳細については、必ず各保険会社のホームページや商品パンフレット等で確認して下さい。
【関連リンク】
・ 環境省の熱中症予防情報サイト
・ 気象庁