実質負担はどっちがお得なの?
前のページでは支払う保険料だけに着目しましたが、今度は実質負担額で比べてみます。実質負担額とは、払い込む保険料から将来解約したら戻ってくる貯蓄性の部分(解約返戻金)を差し引いた額、とします。■35歳女性の場合
支払う保険料は貯蓄性のあるほうが高いですが、その時点まで支払った保険料累計から解約返戻金を差し引いた実質負担額でみると、表では10年目以降で掛捨てタイプのほうが高くなっています。
例えば、10年後(45歳)の実質負担額をみてみると、掛け捨てタイプの56万4000円に対し、貯蓄性のあるタイプは39万9680円と、16万円ほどの差があります。25年後(60歳)では掛け捨てタイプ141万円に対し、貯蓄性のあるタイプは93万2060円で、48万円ほど差があります。35年後付近で差の広がりは止まりますが、実質負担額では、貯蓄性のあるタイプのほうがお得な結果となっています。
■55歳女性の場合
55歳女性の場合でも、実質負担額は掛け捨てのタイプのほうが高くなります。例えば、10年後(65歳)の実質負担額をみてみると、掛け捨てタイプの103万2000円に対し、貯蓄性のあるタイプは68万7280円となっています。30年後(85歳)でも貯蓄性のあるタイプのほうがお得な結果となっています。
今回の実質負担額の比較は、貯蓄性のあるタイプの終身医療保険を解約した場合です。保険期間は終身なので途中で解約する必然性はありませんし、推奨しているわけではありませんが、もし将来お金が必要となった時や、保障内容が時代に合わなくなった時は、保障の見直しをすることも考えられます。
結局、掛け捨てのほうがよいの? 悪いの? 結論は次のページで!