あらゆる金融商品が揃う銀行
何でも取扱う銀行はまるで金融デパートのよう |
遠い昔は、銀行の窓口で預金の入出金や通帳の更新、振込み等をしていた記憶がありますが、いつの間にか行員が相手をすることなく、利用者が機械(ATM)やパソコン相手に手続きをするようになりました。そして今では、支店窓口にたくさんのブースが設けられ、その中では投資信託や個人年金、住宅ローンの相談を熱心に推進しているようです。
今日の銀行は、保険会社や証券会社から商品を仕入れて販売する、金融のデパートへと変貌を遂げていたのです。
※銀行間でも戦略の差があり、特色のある銀行や従来の姿からあまり変わっていない銀行等もあります。
銀行にとって生命保険商品は新たな収益源
従来、銀行は企業にお金を借りてもらって利ザヤで儲けていましたが、企業の資金調達方法が多様化し、必ずしも銀行に頼る必要がなくなってきました。そこで、銀行が目をつけたのが金融商品販売による手数料ビジネスや、住宅金融公庫のローン業務撤退による住宅ローンビジネス等の推進です。特に手数料ビジネスに関しては熱心です。銀行にとって、投資信託や年金保険等の手数料は他の商品よりも比較的高いからとも言われています。その結果、投資信託の販売では圧倒的力をみせ、個人年金商品でも銀行が取扱うようになってから販売量が急増しています。
そこに新たに多くの生命保険商品を販売できることになり、今まで営業してきた相手からまた手数料を得る手段ができるので、銀行にとっては嬉しい解禁と言えます。
現段階では、解禁と同時に全店舗で多くの保険商品を取扱う予定の銀行もあれば、とりあえず商品や取扱い支店を絞って様子を見ながら推進していく銀行もあるようです。
一方、商品を提供する保険会社にとっても、自前で営業網を持っていない保険会社にとってはビッグチャンスであり積極的な姿勢をみせています。自前の営業網を持つ保険会社は、全面解禁による影響を読みきれず慎重な対応をみせています。
銀行で保険が販売されると良い事ばかりなの!?