医療保険/医療保険関連情報

世界はどうなの!?死亡と医療費の比率(4ページ目)

金融の世界は良くも悪くもグローバル化してきましたが、死因別の死亡率や医療費についてはなかなか情報が入ってきません。そこで、世界の現状を調べてみました。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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世界各国の死因別死亡率1

世界各国の死因別死亡率1では「悪性新生物」「循環器系の疾患」「呼吸器系の疾患」「消化器系の疾患」の4項目について表にしました。

世界各国の死因別死亡率1 (単位:人口10万人当たり)
国名総数悪性新生物循環器系の疾患呼吸器系の疾患消化器系の疾患
日本805.7250.9101.1116.931.5
イスラエル573.4142.4573.40.40.4
韓国511.1134.6121.429.725.2
アメリカ848.4193.5320.681.530.1
カナダ714.2208.4234.558.327.5
メキシコ451.757.4103.238.543.7
アルゼンチン797.1145.0250.8109.231.0
ブラジル562.873.4153.154.126.2
ベネズエラ437.365.0129.125.418.5
イギリス977.3256.8362.5130.648.0
イタリア980.4274.4415.062.943.2
ウクライナ1610.4193.21002.260.359.4
オランダ838.7238.5274.278.334.4
スイス814.4208.8303.852.130.5
スペイン871.2227.5290.191.745.3
ドイツ991.8253.7446.663.651.2
フランス920.1245.1266.259.940.9
ポーランド952.1235.2441.844.241.0
ルーマニア1193.9201.1734.463.169.7
ロシア1596.0200.0895.464.659.3
南アフリカ1214.870.2169.5163.635.0
オーストラリア663.1188.4244.659.522.6
ニュージーランド699.9197.8276.458.817.6
資料:総務省統計局『世界の統計2008』より
出典元:国際連合『Demographic Yearbook 2004』
アメリカ、ブラジル、ベネズエラ、イタリアは2002年調査、イスラエル、カナダ、メキシコ、アルゼンチン、フランス、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランドは2003年調査、その他は2004年調査
日本は国内の日本人のみ、イスラエルは東エルサレム及び1967年6月以降の占領地の自国民を含む
表からは国ごとに死亡原因が随分違う事がわかります。総数では、死亡率の高いウクライナやロシアと、低いベネズエラには4倍ほどの開きがあります。メキシコや韓国も死亡率は低くなっています。

悪性新生物(がん)の死亡率は、イギリス、イタリア、ドイツが僅かながら日本を上回っています。逆にメキシコやベネズエラの死亡率は日本の僅か1/4程度となっています。メキシコやベネズエラでは、がん保険があっても需要は少なさそうです。

循環器系の疾患の死亡率は、ウクライナとロシアが図抜けていて、特にウクライナは日本の4倍以上の死亡率になります。呼吸器系の疾患の死亡率は南アフリカやイギリスが高く、消化器系の疾患の死亡率はルーマニア等が高くなっています。


次のページでは、各国の自殺や交通事故による死亡率をチェックします。
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