外貨預金から外貨のまま引き出せる銀行もある
旅行好きの人なら知っておいて損はありません!
夏休みや年末年始の海外旅行のために、少し早めに外貨を準備するという場合は、旅先で必ず使うことになるので、現金で手元に置いていても問題はありません。
海外旅行などの具体的な予定はないけれど、円安が進む前に外貨を買っておきたいなら、外貨預金を検討しては。銀行の中には、円に戻さず外貨のまま、外貨預金から現金を引き出せるところもあります。また、外貨預金に預けておけば、外貨を使うまでの間に利息を受け取ることができますし、余った外貨を次に使うまでプールしておくにも便利です。
今回は、外貨預金口座にあるお金を外貨のまま引き出せる銀行と、その具体的な方法について紹介します。
外貨のまま引き出す3つの方法
外貨を現金で引き出したり使ったりするには、主に「現金(キャッシュ)」「トラベラーズ・チェック(T/C)」「カード(クレジットカードやキャッシュカード)」という3つの方法があります。キャッシュやT/Cは、基本的には、外貨預金口座のある金融機関の窓口で引き出しや発行の手続きをして受け取ります。カードの場合は、あらかじめ発行してもらって海外へ持参し、ショッピングなどの際にカード決済したり、提携ATMを利用してキャッシュを引き出したりします。ただし、すべての外貨預金にこうした方法が用意されているわけではなく、金融機関によって対応は異なります。つまり、希望の方法を用意している銀行で外貨預金口座を開く必要があるのです。
ちなみに、引き出すことができる外貨の種類も銀行によって異なります。比較的取り扱いが多いのは米ドルとユーロ。その他の通貨は空港内の支店や外貨専門の店舗などに限定されていることが少なくありません。
■外貨のまま現金を引き出せる銀行の一例
2013年8月時点。詳細は各金融機関へご確認ください
*1 宅配のみ。*2 2014年5月31日サービス終了
カードは頻繁に外貨を引き出す人に向く
カードは旅行に欠かせないツール。上手に利用したいですね
特にクレジットカードやキャッシュカードの場合、申し込み時には発行手数料、持っている間は年会費、使用時には使用料や決済手数料とバラバラにコストが生じるので、基本的には何度も繰り返し使う人向き。例えば、ソニー銀行の「二通貨決済機能付きカード」の場合、発行手数料は無料、年会費5250円、使用時の手数料は無料(円と米ドルの場合)となっています。
外貨預金以外でも現金での引き出しは可能
今回は外貨預金を取り上げましたが、外貨建ての金融商品として外貨建てMMFやFXを利用している人も少なくありません。取引している金融機関では外貨のままで引き出すことができなくても、外貨のままで引き出すことのできる他の金融機関へ送金できる場合がありますし、FXでは外貨現金を空港で受け取ることのできるサービスを行っている会社もあります(「海外旅行に役立つ外貨両替術」もあわせてご覧ください)。【関連記事】
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