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TEAMレバプラ×AllABout プロ絶賛!食のプロたちの「こだわり」

肉ブームはまだまだ続く これが焼き肉最前線!
いま食すべき
「トレンド肉」

肉ブームが止まらない! より“高み”を目指す店が急増

肉バル、肉フェス、熟成肉……とにかく食業界では「肉」に関する話題が絶えません。そんな肉ブームの渦中にあって、振興著しいのが焼き肉店。新規参入が目覚ましく、日々進化を遂げている焼き肉店の「今」と「昔」、そして「未来」とは?

「焼き肉のムーブメントは、『A5』『○○牛』といった牛肉のランクや銘柄重視の流れから、生産者や調理法にこだわる時代へ変わってきています。より肉の高みを追求したお店が増え、焼き肉の楽しみ方にもバリエーションが出てきているんです」

そう教えてくれたのは、All About「焼肉」ガイドの小口綾子さん。肉好きなら押さえておきたい肉トレンドを、小口さんに解説していただきましょう。

肉の消費量はさらに増加! 牛肉価格は高騰中

「今でこそ高級ブランドの黒毛和牛は焼き肉店で当たり前のように提供されていますが、40年ほど前では、あまり価値が高くないホルスタインを使用する店が大半でした。国産のブランド牛を一般化させ、世に広めたのは『京城』が初めてだといわれています。そこから銘柄やランクを重視する『ブランド牛ブーム』が始まり、消費者の肉質に対するこだわりが急騰したことにより、後の『希少部位ブーム』や『ホルモンブーム』、近年の『赤身・熟成肉ブーム』へとつながったのです」

肉のさまざまな部位に特化したブームが巻き起こったのは、質の良い国産黒毛和牛を、焼き肉店で普通に食べられるようになったからこそなんですね。

「最近では、焼きにくい部位を店員さんが焼いてくれたり、焼き肉をコースで提供したりするお店も増えてきました。それに伴って価格帯も全体的に上昇中です。その背景には、脂質がよく肉質がきめ細かい雌牛の爆発的人気によって消費量が増大し、雌牛の頭数が減少していることもあります。生産者さんによると、ほんの4~5年前は50万円前後だった仔牛が、今は100万円くらいで取り引きされることも珍しくないそうです」


ブランドから、生産者にこだわる時代へ

国産牛を当たり前に食べられるようになった今、一部の焼き肉店では、銘柄ではなく生産者にこだわることがムーブメントになりつつあるようですね。でも、有名な銘柄牛だからといって、必ずしもおいしいとは限らないようで……。

「銘柄牛でも、生産者によって飼育方法や環境、牛の血統などが異なるため、品質はさまざまなのが実情です。そこで、肉質を追求する焼き肉店では、その生産者にこだわるお店が増えています。例えばここ『焼肉 銀座コバウ』では、“牛飼い名人”と呼ばれる生産者の牛肉を中心に、安定感のある上質な焼き肉を提供しています」

銀座という場所柄もあってか、著名人もよく利用するという同店。牛飼い名人と呼ばれるほどの“良い生産者”であるための条件とは何でしょうか?

「良い生産者の基準の一つは、小規模であること。『コバウ』で扱う山形県の斉藤畜産で飼育する牛は200頭前後と、かなり小規模です。その上、飼育期間のラスト1年は、一頭につき一部屋を与えて手間をかけて育てます。そうした努力を怠らないから、斉藤さんが出荷する牛肉は脂がとてもキレイで、味わい深いものなんです。ちなみに、東北産の牛肉は個人的には注目株ですね。斉藤さんをはじめ、こだわりを持つ生産者さんが多く活躍されています」

本文でも紹介した山形県の斉藤畜産の逸品がこちら!これはもう、美味しいに決まってます!(撮影のためにご準備いただきました。実際のメニューで提供される量ではありません)<写真:焼肉 銀座コバウ(銀座)>

「A3・A4肉」が再熱!
上品な脂質と手ごろな価格が魅力

肉のトレンドを語る上で外せないのが、近年の「赤身・熟成肉ブーム」。“A5”などといった牛肉のランク付けが珍しいものではなくなってきた今、この赤身肉ブームを小口さんはどう見ているのでしょうか。

「牛肉のランク付けは、あくまでサシ(霜降り)がどれだけ入っているかが基準。つまり、A5のお肉が必ずしもおいしいとは限らないんです。現在の赤身肉ブームが起きた背景の一つには、サシがたっぷり入ったお肉ばかりが提供されてきた反動もあるでしょう。今では、あえてA3やA4のお肉を選んで提供するお店も増えていますよ」

阿佐ヶ谷にある「SATOブリアン」もまた、そうしたお店のひとつです。

「名前の通り、店主の佐藤明弘さんが一番好きだというシャトーブリアンとヒレに特化した焼き肉店です。こちらではA5だけでなく、A4のヒレ肉も提供しています。この極上ヒレをにんにくバター醤油に絡めてご飯といただく『ブリ飯』は必食! 上質なヒレをジャンクにいただくおいしさ、楽しさがたまりません」

「ブリ飯」で供されるヒレ。こんなに高級なヒレをご飯の上に乗せていただけるなんて…!<写真:SATOブリアン(阿佐ヶ谷)小口さん撮影>

熟成肉ブームの次は、
「薪焼きブーム」が到来する?!

さて、焼き肉といえば、その焼き方にこだわる方も多いのでは? 最後に、肉の焼き方の違いについて教えていただきましょう。

「スタンダードな焼き方は、ガスで焼くか、炭で焼くか。ガスは煙のにおいがつかず、お肉の味をクリアに楽しめるので、素材のよさを主張したい高級店が多く採用しています。ちなみに私は、お肉に香ばしさが増す、炭の方が好みかな。さらにいえば、ガスでもなく炭でもない、薪(まき)が密かなマイブームです。『赤身・熟成肉ブーム』の次は、『薪焼きブーム』が来ることを期待しています(笑)」

食通の間でも話題となっているのが、「薪」で焼いた肉なんだとか。炭よりさらに香り高く、流行の赤身肉の旨みをいっそう引き立てるのが、この薪焼きなのだそうです。

「赤坂の肉イタリアン『ヴァッカロッサ』では、薪で焼き上げた赤牛のビステッカ(骨つきステーキ)を味わえます。肉の繊維と薪の“密度”を計算して、肉に合わせて薪を選ぶなどのこだわりをシェフから伺うと、新しい肉の世界を見せてもらえそうな気がしてワクワクしますね」

「土佐あかうしの骨付きロース肉のビステッカ」(コース2名分)。いままでにない新しい風味を味わえそう!<写真:ヴァッカロッサ(赤坂)>

「食のプロ」が紹介する名店まとめ

焼肉 銀座コバウ(銀座)

黒毛和牛の霜降り、赤身、希少部位など多種多様な肉を最適な味付けで楽しめるコース料理がおすすめ! 産地や生産者、月齢にまでこだわった雌牛の肉を心ゆくまでご堪能あれ。カウンター、個室も完備され、多様なシーンで活用できます。
http://www.zaikon.co.jp/

SATOブリアン(阿佐ヶ谷)

肉好きなら誰もが知る、中央線沿線の予約のとれない焼き肉店。九州産のシャトーブリアンやヒレ肉を、リーズナブルな価格で提供しています。肉をこよなく愛する店主・佐藤明弘さんのオリジナルメニュー「ビーフシチュー」や「ブリ飯」は必食!
http://allabout.co.jp/gm/gc/436248/

ヴァッカロッサ(赤坂)

トスカーナ地方を中心としたイタリア料理店。イタリア語で「赤い牛」を意味する店名の通り、目玉は希少な高知県土佐の赤牛。特製のトスカーナ暖炉を使い、30分かけて焼き上げられた赤牛のビステッカは、噛みしめるほどに旨みが広がる逸品です。
http://vaccarossa.com/

ハウスウェルネスフーズ株式会社
掲載期間:2016年6月30日~2016年8月31日【PR】