カラクリ その2 コントラスト比が「低い」はずの液晶が鮮明に見える訳
コントラスト比とは、画面の最も明るいポイントと、最も暗いポイントの対比で、比率が高いほど、メリハリの強い鮮明な映像が再現できます。 なお、一般的なリビングの明るさを想定した「明所コントラスト」と、真っ暗な部屋を想定した「暗所コントラスト」があるので、比較時に両者を混同しない注意も必要です。
そもそも、液晶テレビのコントラスト比は、明所コントラストで650:1、暗所コントラストで2,000:1程度と、スペック的には、プラズマテレビの暗所コントラスト4,000:1には及びません。(下図「正面から見た時の明るさ」参照)
しかしながら、明るめの部屋で見たとき、プラズマの暗所コントラスト性能の高さは発揮されること無く、明所コントラストの高い液晶のほうが鮮明に見えると言う訳です。(下図「明るめの部屋で見たとき」参照)
また、視野角の狭い液晶は、外光の影響も受けにくく、映像の黒部分が締まって見え、メリハリの強い映像に見えます。
* 絶対的な数値を表現したものではありません。
* 上記の比較図は全て、「正面から見た場合」に感じる、明るさのイメージを筆者が独自に表現したものです。 斜めから見た場合は、異なるイメージになります。
■イメージ比較 (正面から見た場合)
液晶 明るい部屋明所コントラストが充分で、
明るい部屋で鮮明。液晶 暗い部屋絶対的な黒の再現が不足し、
全体が白っぽく不鮮明。プラズマ 明るい部屋
明所コントラストが不足し、
明るい部屋で不鮮明。プラズマ 暗い部屋
暗所コントラストが充分で、
暗い部屋で非常に鮮明。
*上記の写真は、違いを表現する為のイメージです。
次のページでは、まとめ。 では「プラズマが高画質」なのか?その「条件」とは?
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