カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院…
リウマチ性多発筋痛症・線維筋痛症
更新日:2010年06月24日
首から肩、背中や腰、お尻など、広範囲にわたる痛みやこわばりといった症状は「線維筋痛症」かもしれません。原因不明で男性よりも女性に多い「線維筋痛症」についてお話しましょう。
全身、局所の痛みの他に自律神経失調の症状がでることも
慢性的に全身が痛くなる、また部分的に痛む場合もありますが、その痛み以外の様々な症状を伴うこともあります。もともと、肩こりや首スジの痛みがある人もいらっしゃいますが、それとはまた別の症状として、首、肩、腕~手、背中、胸部、腰、お尻、ふともも~足への痛み、しびれ感、こわばりが表れます。
痛みのレベルには個人差がありますが、何をしていても痛みが続く状態になると、日常生活に支障が出始めます。不眠症やうつ症状、倦怠感、胃腸症状、頭痛など、あらゆる症状を伴う可能性があり、苦痛に耐えるがためのストレスが蓄積されていきます。痛みが強いことが不安を招き、うつ症状を悪化させることもあります。
痛みが強く日常生活に支障をきたすことがあります
はっきりとした自覚症状があるのにもかかわらず、線維筋痛症の原因はよくわかっていません。血液検査やレントゲン、MRIなどの画像を調べても、異常が見られず診断が遅れてしまうこともあるようです。更年期障害や自律神経失調症の症状とも似ている部分があるため、鑑別も難しいと言われています。
診断については、アメリカリウマチ学会の診断基準をもとにしています。全身の広い範囲に3ヶ月以上の痛みが続いているかどうか、また、全身にある「圧すと痛むポイント18箇所」を圧して、11箇所以上に痛みがあった場合などが挙げられます。線維筋痛症の症状と似た疾患を除外する検査も必要になり、診断されるまでに、時間がかかることも多々あるそうです。
日頃からストレスを溜め込まないひと工夫を
線維筋痛症は、中高年の女性に多くみられ、以前から自律神経失調傾向がみられる人が、発症につながりやすいという見方もあります。
線維筋痛症になるきっかけに、心身のストレスや外傷が関与していると言われているため、真面目な頑張り屋さんで、悩みなどをため込みやすいという人は、心身をリラックスされる方法を見つけておくと良いかと思います。
心身に疲労がたまっている、ストレスがあるなど、ご自身で気がつかないケースも多く、いつのまにか体の力が抜けない状態になっているかもしれません。特に気持ちが落ち込んだり、疲れが感じられなくても、自分にとって居心地の良い環境をつくったり、安らげる時間をつくりゆっくり過ごしましょう。
痛みを我慢せず早めに受診しましょう
筋肉や関節が痛くなってしまい「リウマチかも? 」と思って整形外科へ行ったり、うつ症状も気になり心療内科へ行ったりと、受診する科は人それぞれのようです。
線維筋痛症は、痛みを我慢し続けたり、治療が遅くなることで、悪化する可能性もあり、他の疾患との鑑別も必要です。早めに診察を受け、必要な検査を受けましょう。
どこの病院を受診するべきか迷ったり、線維筋痛症について相談がある場合は、線維筋痛症の相談・診療している病院が紹介されているサイトがありますので、ご参考にされると良いかと思います。
■日本線維筋痛症学会
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線維筋痛症の治療には、薬の他にも鍼灸や運動を併わせて取り入れると、痛みが軽減するケースもあるようです。しかし、まずは正しい診断が大切です。