ストレス/人間関係・人付き合いのストレス

「感情屋さん」が知っておきたい処世術(2ページ目)

感情表現が豊かなあなたは、その性格ゆえにしょっちゅうトラブルに見舞われていませんか?そんな「感情屋さん」は、理性を意識した処世術を身につけましょう。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

感情が強すぎてもダメ、理性が強すぎてもダメ

お酒を飲む
お酒を飲むと人が変わってしまうのはどうして?
感情によって物事を捉えるのが得意だったり、理性を働かせるのが得意だったりと、個性は人それぞれです。しかし、それぞれの個性が強く出すぎて問題が起きたとき、心が不安定になることがあります。

たとえば、感情寄りの人の個性が強く出すぎてしまうと、ちょっとしたつまずきで急に沈思し、虚無的になったりすることはないでしょうか。
反対に、理性寄りの人の個性が強く出すぎたときにはどうでしょう? 自分が考えが通らないときに、急に激情にかられてパニックになったりすることはないでしょうか。


「感情屋さんが知っておきたい処世術」とは?

握手
感情を上手に伝え、信頼関係をつくろう
大切なのは、自分の個性が強く出すぎて困った事態が起こる傾向がないか、心にいつも問いかけてみることです。ただし、個性はあなたの長所でもあるので、それを大事にすることも忘れないでください。

そのうえで、「感情屋さん」には以下のポイントを取り入れてみることをおすすめします。ぜひ、毎日のコミュニケーション時に心がけてみてください。

● 感情が湧き上がったときには一呼吸
感情屋さんがいちばんトラブルになりやすいのは、感情を人にぶつけたり、感情だけに左右されて行動したときです。湧いてきた感情をそのまま伝えていいのか、感情だけで行動しようとしていないか、いったん腹に収めて考えるクセをつけるようにしましょう

● 相手の立場や気持ちを常に意識する
感情屋さんには、自分の感情を一方的に伝えるだけで、相手の立場や気持ちを考慮に入れない人が意外に多いものです。感情屋さんが言葉を投げかける前には、「これを言ったらこの人はどう思うか?」「この人に対して失礼じゃないだろうか?」などと、頭で一度想像してからにしましょう。

● 「人はそれぞれ違う」ということを理解する
自分が感情表現が得意だからといって、相手もそうとは限りません。感情的な言葉にアレルギー反応を起こす人もいるのです。感情で分かり合えないからといって、その人が劣っているわけでもありません。物事の考え方やコミュニケーション方法には、人それぞれ得意・不得意があるのだということを理解しましょう。
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