将来キッチンを設置するための準備
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将来2階の水回り設備を増設するのに備え1階天井に用意された配管準備のシステム。増改築時に、給湯・給水管の配管が容易にできます。 |
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キッチンに改築予定の居室まで排水管を用意しおきますが、床下で止めておくので改築時までは普通の仕上げと同様です。 |
現在は夕食を一緒にしているのでキッチンは不要だが、将来は別々になるかもしれない、という場合には、将来キッチンを設置するスペースを確保しておき、配管の準備をしておくに留める、という方法もあります。設置するキッチンが決まっていない場合、配管は近くの壁内、床下、天井裏までとし、機器設置時に接続することになります。給水管給湯管は既存の管のどこから分岐させるかを検討して配管しておき、排水管はあらかじめ外部の桝まで接続します。また将来給湯器をつける場合はその設置位置を想定し、配管を入れておく必要があります。キッチンは消費電力の多い機器が多いため、分電盤から1-2回路専用で準備配線をしておくと良いでしょう。意外に忘れやすいのが給湯器のリモコンやインターホンなどの情報配線で、機器が決まらず配線が想定できない場合は後から線を入れられるように準備配管をしておく方法もあります。新築時にこれらの準備をしておくことでキッチン設置時の工事範囲を小さくし、費用を節約することができます。また、配管は壁や天井の中に隠れてしまいますから、どのような準備がしてあるのか図面等にしっかり記録し、保管しておくことも重要です。
以上のように、二世帯のサブキッチンにもいろいろなタイプがありますので、各ご家族の事情やスペースに合わせて、最も適したタイプを選ばれることをおすすめします。また、長く快適に住むためには、将来の変化に対応できることが不可欠です。新築当初は若干の出費になりますが、配管などの準備をすることは、増改築時の負担を大きく軽減してくれますので、ぜひ計画段階からいろいろな可能性を検討してみて下さい。