ストレスのしくみ・弊害・ストレスと病気

更新日:2005年04月05日

ストレスで病気するのはなぜ?

体調不良や病気の多くは「ストレス」が関係しています。そもそもどうしてストレスがあると、病気になりやすくなるのでしょう? そのメカニズムを解説します。

ストレスに対して起こる
3つの反応とは?

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ストレスで病気になるまでには3つのステップがある
ストレスがたまると体調を崩したり、思わぬ病気になりやすくなりますよね。ストレスと体調不良はどんなメカニズムで結びついているのか、ご存知でしょうか?

まず、ストレスを受けると、心身には以下の3つの反応が現れます。それぞれの反応について、説明しましょう。

STEP.1 警告反応期
ストレスを感じると、すぐに緊張感を感じますよね。このとき、心ばかりでなく体にも力が入り、まるで敵襲に備えるかのような状態になります。これが「警告反応期」です。たとえば、心拍数が早くなりドキドキする、血圧が高くなる、体が硬くこわばる、などの反応を自覚することが多いのではないでしょうか? ストレスがなくなれば、これらの反応はなくなります。

STEP.2 抵抗期
ストレスがなくならずに続いていると、心身はずっと身構えた状態にあります。これが「抵抗期」です。つまり、1の「警告反応期」がずっと続き、ストレスに対して心身が抵抗反応を起こしている状態です。この頃になると、緊張状態が続くことにより心身の興奮を感じることが多くなります。朝まで眠くならずに仕事に没頭できたりするのも、この時期です。

STEP.3 疲弊期
しかし、2の「抵抗期」が続くと、ついには心身もダウンしてしまいます。それがこの「疲弊期」です。たとえば、職場での人間関係や仕事上の問題、また夫婦問題や嫁姑問題などは、一朝一夕に解決できるものでもなければ、容易に逃げ出すことができるものでもありません。このような解消しにくいストレスのなかに毎日身を置いていると、心身が疲弊しやすくなってしまいます。ストレスが引き金となる心身の病気が起こるのも、この時期です。


3つのシステムが
私たちの体を支えている

ところで、私たちの体には、独自のネットワークもった以下の3つのシステムが存在しています。



●人間の体をつかさどる3つのシステム●


・自律神経系
自分の意思とは関係なく、内臓のさまざまな働きを調節するシステム。緊張したときに働く交感神経と、リラックスしたときに働く副交感神経がある。

・内分泌系
ホルモン分泌をつかさどるシステム。ホルモンは内臓の働きをコントロールしたり、発育や新陳代謝を促すなど、体にとって重要な働きを担う。

・免疫系
細菌やウイルスなどのように、体に侵入してくる異物と闘い、体を守るシステム。


ストレス刺激を受けたとき、これらのシステムは相互に影響を与え合いながら、体全体のバランスを一定に保とうとしています。この働きを「ホメオスタシス」(生体の恒常性)といいます。

しかし、ストレスが長く続くとどうなるでしょう。緊張状態が持続することにより、まず自律神経系のバランスが乱れます。そして、自律神経系に異変が生じると、この神経と連絡をとりあって動いている残り2つのシステム(内分泌系、免疫系)の動きにも影響し、ホメオスタシスが乱されてしまうのです。このとき、心身の病気が起こりやすくなります。

では、ストレスによって引き起こされやすい体の病気には、どんなものがあるでしょう? それについては次のページで見てみましょう。

次のページでは代表的な心身症と、心身症になりやすいタイプについてお話いたします>>次のページへ
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この記事の担当ガイド

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大美賀 直子

メンタルヘルスの分野を中心に執筆する産業カウンセラー、ジャーナリスト。都内私立大学学生相談室カウンセ…

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