ストレス

春になるとなぜ眠い?花粉症の薬が原因も(2ページ目)

春になると、眠くなったり、疲れやすくなるのは一体どうしてなのでしょう? 春と眠気の関係性を中心に、眠りについて考えてみたいと思います。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド


米国の睡眠調査では、“たっぷり睡眠”のほうが死亡率が高いとの結果が!!

とはいえ、春に惰眠をむさぼるのは、この季節の楽しみのひとつと考えられる方も多いでしょう。一般的には睡眠時間を長めにとったほうが体にはよい、と考えられがちなのですが、一概にそうとは言えないようなのです。

米国で行われた約110万人を対象とした睡眠に関する調査によると、1日に6~7時間眠る人の死亡率が最も低く、8時間睡眠の人の死亡率は、6~7時間睡眠の人より1割ほど高かったそうです。
また、8時間以上の睡眠の人と5時間睡眠の人を比べたところ、8時間以上の人のほうが死亡率が高かったということも明らかになりました。

「たっぷり眠らないとだめ!」という人は、「ロングスリーパー」なのかも。

もちろん、最適な睡眠時間は個人によって異なるため、上記の調査結果だけをもとに8時間以上の睡眠は不健康と決めつけてしまうことは短絡的です。

1日に9時間以上の長い眠りを必要とする人は「ロングスリーパー」といわれ、代表的な人物には1日10時間以上寝ていたというアインシュタインがいます。一方、6時間以下の短い睡眠でも十分という人は「ショートスリーパー」といわれ、1日3時間しか眠らなかったというナポレオンが代表的な人物です。

ロングスリーパーは、ショートスリーパーに比べ、内向的で神経質で、芸術や科学などの分野で活躍する人に多く、日常的に脳をたくさん働かせなければならない人に多いといわれています。
したがって、ロングスリーパーの人はたっぷり睡眠をとることによって、1日の脳の疲れを十分に癒す必要があるということなのですね。
つまり、快適な睡眠時間というのは、それぞれの人によって異なるようです。眠りも個性ととらえ、必ずしも「平均値」にとらわれず、ご自分にとって最も快適な睡眠時間や眠り方を見つけられることが大切なのではないでしょうか?

参考サイト
FINE-club健康@niftyasahi.com丸八真綿ホームページ


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