ストレス/家庭・育児・嫁姑・義理づきあいのストレス

家族が「ウザく」ならない最適距離とは?(2ページ目)

ずっと一緒に過ごしたいからこそ、精神的にも生活空間でも、家族同士が「ウザく」ならない距離をとることが大切です。そのために注意したいポイントとは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

家族のパーソナル・スペースを
尊重してますか?

恋人時代に使っていたソファが、最近狭く感じませんか?居心地のい家族関係を保つには、家族が必ずしも団結して同じことをしたり、広告のイメージ画像のように、いつもぴったり寄り添って行動する必要はないと思います。

たとえば、人にはそれぞれ侵されたくない「パーソナル・スペース」があります。恋人時代や乳幼児期には「ゼロ」だったパーソナル・スペースも、結婚して数年たち、また子どもが成長していくにつれて、自然に広くなっていきます。

家族がストレスなく一緒に過ごすためには、それぞれのパーソナル・スペースを尊重して、お互いが一緒にいても居心地良く、邪魔にならない空間を家庭の中に創造する必要があります。


リビングは「ソシオフーガル」な空間に

リビングは一番過ごしやすい場所。だからこそ互いが窮屈にならない配置をたとえば、一級建築士のなかむらふみさんは、家族が家の中で自然に一緒に過ごせる空間にするためには、リビングルームの椅子の配置を「ソシオフーガル」にしてみるとよいと語っています。

ソシオフーガルとは、一緒にいてもお互いを干渉し合わないよう、プライバシーに配慮した配置です。たとえば、

・子どもは、ソファに寝そべってテレビを見ている
・ソファと反対向きのミニデスクで、お父さんが背中合わせでパソコンを見ている
・その斜め後ろのダイニングテーブルで、お母さんが趣味の裁縫をしている

このように、リビングにはお互いの目線が合わない位置にそれぞれがしたいことをできるコーナーを設けておけば、窮屈にならずに家族の安らぎを感じられる空間を創造できます。

ちょっとした工夫で、家族関係はよりよいものになっていきます。ぜひ、長くよい関係を続けていくためにも、家族の適度な距離感に配慮してみてください。

※なかむらふみ『一級建築士のウツ対策 危ないインテリア』(実業之日本社)
恋人時代に使っていたソファが、最近狭く感じるのはなぜでしょう?
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