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お刺身盛合せは生鮮品じゃない?(5ページ目)

食の世界では、生活者が知らずに過ごしていることって案外多いものです。食べ物の表示など「へぇーー!」っと驚くトレビアな食のお話。明日と言わず今日から使えます。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

生食用カキは、加熱用よりも鮮度がよい!、わけではない。

私もてっきり生食用カキは、鮮度がよいのだと思っていました。
ところが・・・。これはそのカキの大腸菌などの細菌数をどれほど持っているかという違いなのです。


カキ
生食用でも、できるだけ加熱して食べた方が安心です。
厚生省HPでは、「生食用カキについては、その消費形態から、より高い安全性が必要であることから、食品衛生法第7条第1項に規定に基づき、食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月28日厚生省告示第370号)において、微生物に関する成分規格、採取する海域や加工処理の衛生要件等に関する加工基準、保存温度等の保存基準が定められており、これら規格基準に適合したものだけが「生食用カキ」として市場に流通し、それ以外は「加熱加工用カキ」として流通します。」とあります。

ちなみに、生食用カキの食品衛生法に基づく成分規格としては、細菌数(5万/g以下)および大腸菌数(E.coli 230/100g以下)などがが定められています。

ですから間違っても加熱用は生食をしてはいけません。そしてまた生食用も、古くなればリスクが高くなりますから、買ったらすぐに食べましょう。もちろん生食用を加熱して食べても問題ありません。食中毒を防ぐためにも加熱して食べることをオススメします。

■関連リンク
冬はノロウイルスにご注意!(食と健康)

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