起業・会社設立のノウハウ/起業・独立事例

起業の夢と現実:吉田秀史氏(2ページ目)

「インターネットを使って、時代の針を進める」がビジョンの株式会社クラウドロイド。今回は代表取締役の吉田氏にお話をお伺いしました。

執筆者:日下 康幸

ネット上でリアルの動きを再現した「SPEEKY」を開発

speeky
Q.SPEEKYというサービスをお持ちですが、内容を教えてください。
A.SPEEKYの特徴を一言で言うなら「同じページにいる人と出会って、会話が出来る」です。

元々、現状の検索エンジンに依存した現在のインターネットのあり方には疑問を抱いていました。検索エンジンではユーザーが、キーワードを知っている情報、かつ、検索エンジンに好まれるサイトしか目にすることはできません。
友人から、お勧めを教えてもらうといったリアル世界での動きをなんとかネットの中にも再現できないかと考えました。
その際に、同じ興味を持ってそのサイトを訪れたという共通項を持つ人同士が、情報を共有、交換することでより発展したインターネットの形が築けると考えました。

元々、「サイトに居る人同士が会える」と言うサービスの仕掛けは、インフラと言う観点では既存のものです。
バーチャルプレゼンスシステム等の名称で呼ばれているようですが、これを更に発展させ上記の事項を満たすとともに、もっとわかり易く、面白くできるのでは?という仮説を持ったのが発端です。

Q.SPEEKYにおける問題点と解決方法は?
A.我々もインフラの域から出ておらず、「出会えるのはわかったけど、だから?」という問いが出ても当然の状況です。
ユーザに、「こういうケースで使うんだよ」と具体例を提示して、使ってもらうことができていないのが問題です。
一言で言うと、「わかり易くしていく」のが課題になります。

例えば「一緒に歩く」という機能があるのですが、こちらでは友人と一緒にネットサーフィンをすることが出来ます。
一緒に歩くをクリックすると、友人のページが遷移した際に自分のページも、勝手に遷移します。

この機能を使うと、ショッピングサイトで、友人と一緒にウィンドウショッピング感覚でサイトを閲覧できたり、カップルなどが不動産サイトで一緒に住む家を探したりすることが出来ます。
勿論SPEEKYにはチャットの機能がありますので、会話を楽しみながらサイトを見ることが出来ます。

しかし、SPPEEKY内に友人がおらず一人で使用しているユーザーはこの機能を利用する前に、他のユーザーと友人関係を築かねばならず、機能の発見が遅れてしまうのです。

その為、様々な方法があると思いますが「具体例を提示していく」のが必要かと考えています。

まずはSPEEKYの機能を知って頂き、面白いと思って頂くためのキャンペーンを今後実施していくつもりです。

次のページでは、今後のビジネス展開について伺います。
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