コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

中途採用は「コンサルタント」からスタート(2ページ目)

「コンサルタント」のポジションは、とくによく理解すべきだと思います。中途で入社すると、まずはこのポジションからの採用が一般的だからです。よってすこし詳しく解説したいと思います。

執筆者:大石 哲之


あるパートを受け持ち、自己完結的に解決する

「アナリスト」となにが違うのか、これは、一言でいえば「あるパートに対して、課題を自己完結的に解決できる」ことが要求されるということです。

「あるパートに対して、課題を自己完結的に解決できる」とは、具体的にはどういうことでしょうか。順番に解説していきたいと思います。

「あるパート」というところから解説します。パートとは、プロジェクトの中でのひとつのパートのことをさします。

たとえば、営業力強化のプロジェクトがあったとしましょう。その中で、営業の業務プロセス自体を全面的に見なおしていきます。

営業プロセスの全体像は、だいたいこのようなものになります。

●1)過去実績把握→2)営業目標設定→3)実際の営業活動→4)成果把握→5)フィードバック

さて、このとき「コンサルタント」クラスに求められるのは、1~5のパートのうち、1つか2つについて、考えるということです。

たとえば、2)の営業目標設定という項目が与えられたとします。

課題は非常に漠然としています。「コンサルタント」クラスが考えるべきことは、「営業目標設定ということに関して、この会社の課題はなにか?それはどういうリサーチをすれば明らかになりそうか?」ということです。

そのためには、実際に営業目標を立てている支店長にインタビューをおこなうとか、営業目標の立案ロジックをリサーチするとか、支店間で営業目標の立て方に差違はないかとか、同業他者等での営業目標の立て方を比較検討してもらうとか、そういう作業の組み立てが必要になります。

その作業を、自分で組み立てて、マネージャーの承認をとり、アナリストを動かして、リサーチを行うことが必要とされます。

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